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わし座η星(わしざイータせい、η Aql, η Aquilae)は、天の赤道近くわし座の方角にある恒星である。 かつてのアンティノウス座の一部でもあった。わし座ではかなり明るい恒星の1つである。 ヒッパルコスのミッションにおける年周視差での計測によると、地球からの距離は約1,328光年である。ただし、視差法による推定は、44%の誤差を含む〔。 ケフェイド変光星であり、約7日の周期で視等級は3.48から4.33まで変化する〔。ケフェウス座δ星、ふたご座ζ星、かじき座β星とともに、最も明るいケフェイド変光星の1つであり〔、恒星そのものも明るさの変化も裸眼で観測が可能である。なお、現在の北極星であるポラリスは明るい(2等星)が、その明るさの変化は非常に小さい。 約2,600万歳と比較的若いが〔、質量が大きいため中心部の水素を燃焼し尽くし、超巨星に進化している。超巨星の中では暗いタイプである。周期的な脈動のために、サイクルごとにスペクトル分類が(F6.5-G2)Ibと変化する〔。 黄色から白色に見える。半径は、脈動に合わせて4.59 × 106 km (0.007 R☉)程度変化する〔。近隣の恒星と比べると、16.7 ± 6.9 km/sという高い特有速度を持つ〔。 == 名前 == わし座η星は、ヘブライ語で「稲妻」を意味するベゼク(Bezek、בׇּזׇק)と呼ばれることがある〔 YILDIZ ADLARI SÖZLÜĞÜ - Mustafa Pultar (Bezek) 〕。 古代中国では、わし座η星とわし座θ星、わし座62番星、わし座58番星で、天桴という星官を構成する〔 ''中國星座神話'', written by 陳久金. Published by 台灣書房出版有限公司, 2005, ISBN 978-986-7332-25-7.〕。その中でわし座η星は、天桴四と呼ばれる〔 AEEA (Activities of Exhibition and Education in Astronomy) 天文教育資訊網 2006 年 7 月 3 日 〕。 また、古代アラビアでは、この星とわし座δ星、わし座θ星で、アル・ミザン(ألميزان、秤の棒)を構成する〔。''Technical Memorandum 33-507 - A Reduced Star Catalog Containing 537 Named Stars''という星表によると、わし座δ星はアル・ミザンI、わし座η星はアル・ミザンII、わし座θ星はアル・ミザンIIIと呼ばれる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「わし座イータ星」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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