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わらしべ長者[わらしべちょうじゃ] わらしべ長者(わらしべちょうじゃ、藁稭長者)は、日本のおとぎ話のひとつ。『今昔物語集』および『宇治拾遺物語』に原話が見られる。世界中でも似たような物語が存在しており、ブータンや朝鮮、イギリスなどにも見られる。 == 概要 == ある一人の貧乏人が最初に持っていたワラを物々交換を経ていくにつれて、最後には大金持ちになる話である。今日では、わずかな物から物々交換を経ていき最後に高価な物を手に入れることに対する比喩表現としても使われる。なお原話(今昔物語集)の結末は馬と田を交換して地道に農作物の収益で豊かになると言うものである。 また、この物語は大きく分けて今日広く知られている「観音祈願型」の他に「三年味噌型」と呼ばれるものがある。物語の大筋はほぼ同じだが、後者は婿取婚を巡る話となっている。両者は主題も異なり、観音祈願型は今昔物語集で「参長谷男、依観音助得富話」と題されているように霊験譚としての性格が強く、結末もある程度の忍耐(稲作や留守番)の賜物であり、それゆえに説教や唱導として盛んに語られた形跡がある。それに対して三年味噌型にそのような性質はなく、あくまでも致富を主題とした幸運譚として語られたことが見て取れる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「わらしべ長者」の詳細全文を読む
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