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わらびー : ウィキペディア日本語版
わらびー

わらびー』、または『Wallaby』は、ゲーム雑誌『げーむじん』および『げーむじんPARTNER』(どちらもティーツー出版)に1998年12月号から2000年夏号にかけて連載された漫画である。著者はあずまきよひこ。『あずまんが2 あずまきよひこ作品集』(パイオニアLDC・現ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン)に収録された。
キャッチコピーは「What a being!」(「奇しきものよ!」と言った意。英語のtは短母音に挟まれると日本語のラ行の様な発音になるが、Lとは明らかに異なる)。
== 概要 ==
事故死した少年の魂が宿ったぬいぐるみと、そのぬいぐるみを作った少女を巡る「ハートフルドタバタラブコメディ」(作者談)。作者持ち前の絵のかわいらしさと少女の毒味ある描写で人気を得た。少年の行く末をハッキリさせないまま完結した(前述の『あずまんが2』のあとがきによると、連載開始当初はワラビーが人間体に戻るという結末で終わらせる予定だったらしい)が、これ以降の物語を描く意向は無いという。
作者の代表作『あずまんが大王』と同一の時間軸・世界観を使用しているが、ファンサービス程度のリンクがあるのみで、作品としての関連性は殆ど無い。現実的な生活をテーマにした『あずまんが大王』と比べ、本作は幾分空想的である。
ラブコメディというが、二人の関係は深いわけではなく、単なるコメディに近い。基幹となる設定や登場人物の台詞の中には、よく考えると悲惨なもの、残酷なものもあるが、その辺りは笑いを交えて軽く流している。改めて全体を眺めれば、少年が既に死に終わった状態で物語は始まり、事故当時の回想等も一切ないのである。『あずまんが大王』でも暗い雰囲気を嫌って当初考えていた筋を変更したことがあり、作者の喜劇作家としての性質が見える。
ゲーム雑誌に連載されていた漫画ではあるが、登場人物がゲームをしているシーンは4話、5話にしか登場しない。特にこころは、4話途中までゲームに対する興味が一切無く、ゲームそのものを否定する発言すらしていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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