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アイヌ刀(アイヌとう、蝦夷刀)の項では、アイヌに伝承される儀礼用の刀剣について解説する。 ==概要== アイヌ語では、イコロ(宝物)、またはエムシ(刀・帯刀・太刀)と呼ばれる。資料によっては刀の鞘をエムシとするものもあるが、いずれも男性が儀礼の際に帯びる。 アイヌは製鉄技術を持たなかったため、刀身は和人が作製したものを交易で輸入していた。そのため、イコロ、エムシを問わず、刀身は日本刀の太刀の形式を取る。 イコロは道外の和人によって作られたものが完成品としてアイヌ社会にもたらされたものである。イコロとされる伝世品はほとんどが刀身を欠いている。 エムシは、拵(こしらえ:装具)をアイヌが作り、道外で生産された刀身や鍔(つば)などと組み合わせて完成させたものである。宝刀はチセの奥にあるイヨイキリ(宝物棚)でエムシ・アッ(刀掛け)で飾り下げられ、あるいは美しい木箱にしまわれ、神事のさいに用いられた〔「アイヌ民族博物館だより」No.53.2006.12.1PDF-P.3以降に記述あり〕。 明治以降に寄贈されあるいは発掘されたとする文献があるが、伝世のもので現存が確認できるものは少ない。北海道大学植物園に2点、えりも町郷土資料館に2点所蔵されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アイヌ刀」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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