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アウェーゴールルール()は、サッカーのホーム・アンド・アウェー方式による2チーム間での対戦において、その勝敗(勝ち上がるチーム)を決定する必要がある場合に多く採用されている勝敗決定方式の一つで、合計のスコアで並んだ場合、アウェーでの獲得得点の多いチームを勝利とするというものである。 == 概要 == クラブチーム間で争われる国際公式戦(UEFAチャンピオンズリーグ、AFCチャンピオンズリーグなど)や、FIFAワールドカップ予選のプレーオフなどでは、対戦するそれぞれのチームのスタジアムで試合を行うホーム・アンド・アウェー方式が採用されており、2試合の通算スコアによって成績を決定している。しかし、2試合の得点が同じ場合、単なる通算スコアの比較では両チームの勝敗が決まらず、勝ち上がるチームを決定できない。そこで、このような場合、アウェーでの獲得得点の多いチームを勝ちとする方式で勝敗を決定する。 2試合目の後半終了時に総得点、アウェーゴール数ともに同点の場合は、そのスタジアムで延長戦を行うが、延長戦での得点が同点となった場合もアウェーゴールのルールが適用されることがある。すなわちその場合、延長戦での得点が1 - 1以上の同点ならば、延長戦を行ったスタジアムにおけるアウェーチームの勝利となる。採用しない場合はアウェーチームにとっては延長戦がアウェーの地でのみ行われることになり、2試合目をアウェーで戦うチームがやや不利といえる一方、採用した場合は前述の様に、延長戦ホームチームはアウェーゴールを奪うことができないため、アウェーチームがやや有利となる。なお、日本の公式戦(Jリーグカップ他)およびAFCチャンピオンズリーグなどでは延長戦では採用されていない。 延長戦終了時に総得点、アウェーゴール数ともに同点の場合は、多くの場合PK戦にて勝敗が決定される。 同じ1点差の勝ち(負け)でも、無失点(無得点)で終わるのと1点でも取られる(取る)のとでは大きな差が生じ、また、スコア展開によっては差をつけて勝っていても1失点も許されないなど〔具体的には以下の事例において、1点が入るのみで優位に立つチームが入れ替わる。 #第2戦のアウェーのチームが、相手に合計得点で1点劣っているものの、アウェーゴール数で勝っているか並んでいる状況で1点獲得する。例えば第1戦(Aチームのホーム)が A 2 - 2 B で終了し、第2戦(Bチームのホーム)の途中 A 2 - 3 B という状態では、このままだとBチームが勝利となる一方、Aチームが1点獲得するとAチームが優位に立つ。 #第2戦のホームのチームが、相手に合計得点で1点劣っているものの、アウェーゴール数で勝っている状況で1点獲得する。例えば第1戦(Aチームのホーム)が A 2 - 2 B で終了し、第2戦(Bチームのホーム)の途中 A 1 - 0 B という状態では、このままだとAチームが勝利となる一方、Bチームが1点獲得するとBチームが優位に立つ。 #合計得点で並んでいるもののアウェーゴール数で劣っているチームが1点獲得する。例えば第1戦(Aチームのホーム)が A 2 - 2 B で終了し、第2戦(Bチームのホーム)の途中 A 1 - 1 B という状態では、このままだとBチームが勝利となる一方、Aチームが1点獲得するとAチームが優位に立つ。 〕、緊張感のある方式である。 なお、ホーム・アンド・アウェーで総当たり戦を実施する場合にも、アウェーゴール数を順位の決定に用いる場合がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アウェーゴール」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Away goals rule 」があります。 スポンサード リンク
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