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アウディ・クワトロ クワトロ(''Quattro''〔イタリア語で「4」の意。〕)は、ドイツの自動車メーカー、アウディが1980年から1991年まで製造したクーペ型乗用車および準競技用車である。 == Ur-クワトロ ==
ポルシェからフェルディナント・ピエヒを技術担当責任者に迎え入れて最初の型式であり、1980年〔『ワールド・カー・ガイド11アウディ』p.135。〕3月のサロン・アンテルナショナル・ド・ロト(通称ジュネーヴ・モーターショー)で発表された〔25 Years of Audi Quattro Audi Media Site〕〔『80年代輸入車のすべて』三栄書房p.63。〕。初代モデルの公式名は単純に『クワトロ』であった。クワトロの名称は当型式以後の同社4WDシステム名または4WD仕様車を指す語として使用頻度を広げたことにより、混乱を避けるため『Ur-クワトロ』という呼び方も一般化している〔"Ur-" という接頭辞はドイツ語で『オリジナル』の意。〕。 4WDと言えば悪路走破の目的でパートタイム式を採用するのが一般的であった中で、悪路に限らず幅広い路面状況下でハイパワーを確実に路面に伝える目的でセンターデフを内蔵したフルタイム式の『クワトロ』システムを採用した〔ことは画期的であり、4WDに対するイメージを全く変えてしまい〔『世界の名車グラフィティ フォルクスワーゲン』p.86。〕、この後高性能4WDスポーツカーが多数発売されるようになるなど自動車業界全体に大きな影響を与えた〔。ボディーフレームはアウディ・80(B2モデル)系列のクーペと共用するが、前サスペンションは形式こそ同じストラット式であるがメンバーから異なるアウディ・200(C2モデル)用であり、後サスペンションに至ってはクーペのトレーリングアーム〔・トーションビーム式に対し、アウディ・200前輪用を前後逆に用いたストラット式〔に改められており、クーペとの共通性はベースモノコックのみといってよい。前後ともロアウイッシュボーンのコイルスプリングでアンチロールバーを備えていた。ブレーキもクーペが前ディスク〔、後ドラム式〔に対して前ベンチレーテッドディスク〔、後ディスク〔〔になっている。アウターパネルは幅の広いタイヤと拡大されたトレッドに対応しブリスターフェンダーとされ、大型の前後アンダースカートとサイドスカートを装備していた。リアスポイラーはクーペとデザインこそ共通だが大型化されていた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アウディ・クワトロ」の詳細全文を読む
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