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アオギス
アオギス(青鱚、学名 ''Sillago parvisquamis'')はキス属に属する沿岸性の海水魚である。ヤギス(矢鱚)、また川を遡るためカワギスとも呼ばれる〔。他のキスに似るが、第一背鰭が12-13棘条であることで区別できる。主に東アジアに分布し、浅瀬に生息する。餌は水底の甲殻類など。繁殖は6-7月で、卵や幼生の形態からシロギス・モトギスと区別することが可能である。生息地の消失や水質汚染により絶滅に瀕しているが、IUCNには記録されていない。 ==形態・分類==
他のキスと非常によく似ており、体形はわずかに縦扁して細長い〔 〕。第一背鰭は12-13棘条であるが、他のキスは11棘条であるためこの点で区別できる。第二背鰭は1棘20-22軟条、臀鰭は2棘22-24軟条。側線鱗数は79-84、脊椎骨数は39-40〔。最大で30cmの個体が知られる〔。 キス類は鰾の形態により種を特定することができる。本種の鰾は、前部から2本の分岐する管が伸び、側面からは腹腔に沿って後方に、複雑に分岐した盲管が伸びている。後部は2本に分かれ、先細りになって終わる。下面からは総排泄孔に管が繋がっている。このような配置はモトギスと似ているが、側面の盲管の分岐は本種の方がより複雑である〔。 背面は薄茶から暗褐色、腹面はより薄い色で、体側には淡い1本の縞がある。背鰭の鰭膜には、5 - 6列の黒い斑点がある。他の鰭は半透明である〔。 1861年、テオドール・ギルによって"Synopsis of the Sillaginoids"の中で記載された。タイプ標本は神奈川県産。1913年にPeter Forsskålによりモトギス と誤同定されたことがある。英名 "small-scale whiting" は他のキスに比べ鱗が細かいことによる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アオギス」の詳細全文を読む
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