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アオツヅラフジ
アオツヅラフジ(青葛藤、''Cocculus orbiculatus''または''C. trilobus'')はツヅラフジ科のつる性落葉木本。本州から朝鮮半島・中国の南部、フィリピン、太平洋諸島などに分布する。やぶに多く、都市部の道端でもよく見かける。別名カミエビ。 葉は互生、少し光沢があり、卵形ないし心臓形で、3浅裂することもあり形にはバラエティがある。雌雄異株。夏に総状花序に3数性、淡黄色の目立たない花をつける。雌株は秋に核果を結実し、これがブドウのように青く熟して目立つ。核(種子)は扁平で円く、カタツムリの殻を思わせる(英語名の由来)。 つる・根を木防已(モクボウイ)と称して漢方薬に用いることもあるが、「木防已湯」にはふつう別種のオオツヅラフジ(ツヅラフジ、防已:ボウイ)を使う。ただしアオツヅラフジは有毒植物であり、素人の処方は厳に慎むべきである。つるを昔はオオツヅラフジなどとともに「つづら」の材料とした。 ==アオツヅラフジ属== アオツヅラフジ属は世界の熱帯を中心に11種ほどあり、多くはつる性で、実が赤く熟すものもある。奄美大島には希少種ホウザンツヅラフジ(''C. sarmentosus'')がある(台湾にもある)。また九州から東南アジアまで分布するイソヤマアオキ(コウシュウウヤク ''C. laurifolius'')は、直立の常緑低木で葉はやや長くクスノキ科に似ており、見かけはかなり違う。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アオツヅラフジ」の詳細全文を読む
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