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アカグツ科 : ウィキペディア日本語版
アカグツ科[あかぐつか]

アカグツ科学名:)は、アンコウ目アカグツ亜目に所属する魚類の分類群の一つ。アカグツフウリュウウオなど、底生性深海魚を中心に10属68種が記載される〔『Fishes of the World Fourth Edition』 p.254〕。科名の由来は、ギリシア語の「ogkoo(広がった)」と「kephale(頭部)」から〔。
== 分布・生態 ==
アカグツ科の魚類はそのほとんどが海水魚で、地中海を除く全世界の熱帯亜熱帯の海に幅広く分布する〔。多くの種類は大陸棚から大陸斜面にかけての深海で生活する底生魚であり、生息水深の限界は概ね1,500-3,000mにまで達する〔。''Ogcocephalus'' 属などアメリカ大陸周辺に分布する仲間は、沿岸のごく浅い海域にも暮らしており、ときに河川の上流まで進出する種類も知られている〔。日本近海からは少なくとも6属16種の報告がある〔。
著しく縦扁した特徴的な体は遊泳にはまったく不向きで、腕のように発達した大きな胸鰭を使い、海底を歩くように移動する〔。食性肉食性で、甲殻類巻貝などの海底の無脊椎動物や、他の魚類を捕食する〔〔『日本の海水魚』 pp.144-145〕。仔魚は浮遊生活を送ることが知られ、成長のいずれかの段階で海底に定着するとみられている〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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