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アカザエビ : ウィキペディア日本語版
アカザエビ

アカザエビ(藜海老 ''Metanephrops japonicus'')は、エビ目(十脚目)・ザリガニ下目・アカザエビ科に分類されるエビの一種。日本近海の深海に生息する海生ザリガニ類で、食用に漁獲される。
鋏脚が細長いことから料理店などでは「テナガエビ」とも呼ばれるが、標準和名のテナガエビは汽水・淡水生の全く別のエビを指す。方言でも、例えば長崎弁でアカザエビとテナガエビの双方に共通して「だくま」という名があてられている。
==特徴==
全身が非常に硬い殻に覆われる。複眼は黒い球形で、額角と複眼の横には鋭い棘がある。脚は長くがっしりしているが、歩脚はあまり強靭ではない。腹部には背中側中央に出っ張った線があり、両脇に複雑な彫刻のような模様がある。体色は全身が橙色-ピンク色で、植物のアカザを思わせることからこの和名がある。
千葉県沖から日向灘にかけての太平洋沿岸域に分布し、水深200-400mほどの深海砂泥底に生息する。深海動物だが日本近海だけに分布する固有種で、"Japanese lobster"という英名もある。
繁殖期はで、交尾後にメスは2-3mmほどの卵を400-1500個ほど産卵し、腹脚に抱えて孵化するまで保護する。孵化した子供は既に親と同じ体型をしている。
からにかけて籠漁などで漁獲され、食用にされる。殻が硬く棘も多いが美味で、塩茹でや味噌汁などの和風料理の他、ロブスターと同様にローストやパエリアスキャンピなど洋風料理にも用いられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アカザエビ」の詳細全文を読む



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