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アカズ : ウィキペディア日本語版
アカズ

アカズ (Akazu) は、元ルワンダ大統領のジュベナール・ハビャリマナと妻のアガト・ハビャリマナの血縁者を中心とした、フツの非公式な政治権力の中枢組織である。この組織のメンバーや関係者の多くが1994年のルワンダ虐殺に加担した疑いが持たれている。なお、"アカズ"とはルワンダ語(およびルンディ語)で"小さな家"を意味する〔M.Mamdani, ''When Victims Become Killer:Colonialisim, Nativism, and the Genocide in Rwanda'',
Princeton University Press, Princeton, New Jersy, 2001, ISBN 0-691-10280-5, p.190.〕
〔G.Prunier, ''Rwanda Crisis(second edition)'', ISBN 1-85065-372-0, note 77, p.85.〕。
元々は王を囲む廷臣グループを指して王政時代に使われていた言葉である
〔L.Melvern, ''Conspiracy to Murder(Revised Edition)'',
Verso, 2006, Brooklyn, NY, ISBN 978-1-84467-542-5, p.13.〕。
当初は「夫人の閨閥」(clan de Madame)という名で呼ばれていた。
== 概要 ==
アカズはハビャリマナ元大統領夫妻の子供、近親者や同県の出身者からなり、メンバーらはハビャリマナ大統領率いる政権で要職を歴任した。また、国内のツチや、ウガンダからの侵攻者であるルワンダ愛国戦線の人員、あるいはアカズ関連者以外のフツとの政権共同運営を望まなかった。研究者によれば、1994年に引き起こされたルワンダ虐殺の基礎となったフツ・パワーのイデオロギーや、ルワンダ虐殺における人道に対する罪は、アカズが自身らの権力を維持するためのものであったという〔De Figueiredo & Weingast. (1999). The rationality of fear: Political opportunism and ethnic conflict. In (Eds.) Walter & Snyder, Civil wars, insecurity and intervention. Columbia University Press. p. 261〕。1993年のアルーシャ協定の成立による権力基盤の喪失を危惧したアカズは、同協定の交渉や締結に対して強く反対したほか、ルワンダ虐殺のジェノサイドでも主要な役割を果たしたことが明らかとなっている〔『現代アフリカの紛争と国家』p.241〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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