|
「アキレス最後の戦い」(アキレスさいごのたたかい、Achilles Last Stand)はイギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリンの楽曲。1976年、彼らの第7作アルバム『プレゼンス』のA面1曲目に収められて発表された。作詞作曲はジミー・ペイジとロバート・プラント。レコードでの演奏時間は10分20秒余。 ==概要== 1975年秋、ギリシアのロドス島で交通事故に遭い重傷を負ったプラントが、静養のためマリブに滞在中、ペイジとともに作った曲。 レッド・ツェッペリンのスタジオ録音曲目中、最も長大な曲の一つであり、また10分余の演奏時間中、ほぼ緩徐な部分無しにヘヴィに押し切っている曲である。 曲はコーラス効果の施されたエレクトリックギターのアルペジオによる序奏に始まり、スネアドラムを合図にドラムス、エレクトリックベース、エレクトリックギターによるパワフルなアンサンブルが開始される。基本的には16ビートのメインリフと音階進行する付点音符のリフとが交互に反復進行し、三連リズムがアクセントを添える構成であるが、ペイジの緻密なギターオーケストレーション(ペイジは1ダースに余るギターのオーバーダビングを一晩でやり遂げたという)に、ジョン・ボーナムの強力なドラミング、ジョン・ポール・ジョーンズの疾走感あるベース(カスタムメイドのアレンビック8弦ベースを使用)が相まって、複雑かつ劇的な印象の曲になっている。またギターソロはペイジ自身も気に入っているという〔「Guitar World」誌1991年1月号のインタビューなど。〕。 音階進行のモチーフは、1973年のアメリカツアーにおける「幻惑されて」の演奏中にその萌芽を見ることができる(映画『レッド・ツェッペリン狂熱のライヴ』で確認できる)。ペイジはしばしば「『幻惑されて』のステージ演奏中に多くのアイディアを得た」と述べており、この曲はその一例と判断できる。 プラントの歌詞は1975年のアメリカツアー後に行ったモロッコ旅行の印象が基礎となっているといわれるが、抽象的な歌詞となっている。歌詞の中にギリシア神話の英雄アキレウスは登場しない〔以前の聞き取りでは「Achilles」という単語が存在することになっていたが、該当箇所はギリシア神話に登場する神「Atlas」(アトラース)とされている。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アキレス最後の戦い」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|