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アキレス腱 : ウィキペディア日本語版
アキレス腱[あきれすけん]

アキレス腱(アキレスけん、英語 Achilles' tendonラテン語 tendo Achillis)は、踵骨腱(しょうこつけん)とも言い、にあるふくらはぎ腓腹筋ヒラメ筋かかとの骨にある踵骨隆起に付着させるである。人体で最も強く最大の腱で、歩行や跳躍などの運動の際に必要である。
後述の由来から、比喩的に「強者が持つ急所」を指す言葉として用いられることも多い。
== 概要 ==
アキレス腱は足首の後ろに存在する。ふくらはぎの中央近くからかかとにかけての部位を占め、長さは約15cmほどで最も強靭かつ太い腱である。上部ほど太く、下へ行くにしたがって細くなっている。ふくらはぎにある下腿三頭筋のうち、腓腹筋は内側頭と外側頭の二頭に分かれ、上部が大腿骨の下端に接続している一方、下部は腓腹筋の下層にある平目筋と合流してふくらはぎの半ばでアキレス腱を形成し、踵骨に接続している。
アキレス腱は歩行や疾走・跳躍などの運動の際、爪先を蹴り出す時にかかとを持ち上げたり、着地する足の爪先を地面に踏み込ませるなど重要な機能を果たしている。しかし、力をこめて踏ん張るなど瞬間的に大きな負荷がかかると、炎症やアキレス腱断裂などの外傷を起こすことがある。そのため、運動の前には丹念にアキレス腱を伸ばすストレッチングが推奨されている。また、人体中最大の腱であるにもかかわらず走行する血管が乏しく、一旦痛みが出ると難治性となりやすい〔臨床雑誌整形外科≪月刊≫整形外科(Vol.62 No.1)2011年1月号  〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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