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アクアエ・セクスティアエの戦い : ウィキペディア日本語版
アクアエ・セクスティアエの戦い[あくあえ せくすてぃあえのたたかい]

アクアエ・セクスティアエの戦い(アクアエ・セクスティアエのたたかい、英語:Battle of Aquae Sextiae)は、紀元前102年チュートン人(テウトネス人、テウトニ人)とローマ軍の間で起こった戦い。キンブリ・テウトニ戦争の後半に起きたこの戦いでガイウス・マリウスはチュートン軍を打ち破り、ノレイアの戦いアラウシオの戦いと連敗を重ねていたローマ軍に勝利を齎した。
続いて行われたウェルケラエの戦いでもマリウスは圧勝し、蛮族による地中海世界への南下を挫折させた。
==経過==

===アンブロネス族との戦い===
30万名以上の戦士とそれ以上の女子供を連れて地中海へ進んでいた北方の蛮族は途中で二手に分かれ、チュートン族とアンブロネス族が先にローマ領内へと侵入した。ローマ軍の軍制改革と再訓練を終えていたマリウスは既にローヌ川沿いに陣地を建設して待ち構えていた。
アラウシオの戦いでローマ軍に大勝を得たチュートン族の族長テウトボドは二つの部族軍を率いて砦を攻撃したが、堅牢な砦を攻め落とせずローマ側の弓矢や投槍で損害を受けた。攻撃に失敗したテウトボドは砦に立て篭もるローマ軍を臆病者と挑発したが、マリウスは攻撃を許可しなかった。二度の敗北という経験から軍団兵が蛮族を恐れているのを知っていたマリウスは、兵士達の士気や誇りが高まる機会を待っていた。マリウスの狙い通り、防戦を続ける中で軍団兵達は恐怖より市民への略奪しか考えていない蛮族への侮蔑や怒りを覚えるようになり、やがて口々に決戦を志願するようになっていった。
対するチュートン族とアンブロネス族は砦を落とす事も挑発して野戦に持ち込む事もできず、攻めあぐねたテウトボドは砦を迂回させてローマ領後方を襲撃しようと考えた。士気が十分に高まったのを見てマリウスは陣営地を引き払い、迂回した蛮族の後方を追撃させてアクアエ・セクスティアエ(現在のエクス=アン=プロヴァンス)に新たな陣地を建設して再び行軍を妨害した。痺れを切らしたアンブロネス族が戦いを挑んで攻めかかると、軍制改革で新設したアウクシリア(補助軍)からリグリア人の軽装歩兵を送り出した。戦いの途中で軍団兵の一部にも加勢させ、終日までにアンブロネス族の大半を討ち取って蛮族の戦力を削った。翌日になってアンブロネス族の敗退を知ったテウトボドはチュートン軍の主力を率いて戦場に向かい、陣営地に引き返していたローマ軍と戦闘となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アクアエ・セクスティアエの戦い」の詳細全文を読む



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