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アクイレイアの遺跡地域と総大司教座聖堂のバシリカ : ウィキペディア日本語版 | アクイレイアの遺跡地域と総大司教座聖堂のバシリカ[あくいれいあのいせきちいきとそうだいしきょうざせいどうのばしりか]
アクイレイアの遺跡地域と総大司教座聖堂のバシリカ(アクイレイアのいせきちいきとそうだいしきょうざせいどうのバシリカ)は、イタリア北東部のアクイレイアにあるユネスコの世界遺産(文化遺産)。古代ローマ時代の遺跡と、中世にこの地方のキリスト教社会の中心であった大聖堂(バシリカ)からなる。 ==アクイレイアの遺跡地域==
アクイレイアの町は、紀元前181年に建設された古代ローマの植民都市に起源を持つ。当時はアドリア海が現在よりも内陸に入り込んでおり、この都市は海のほとりに位置していた。帝政期の1世紀から4世紀にかけて、アクイレイアは交易都市として繁栄し、最盛期には10万人を超える人口を擁して世界有数の都市と謳われた。しかし5世紀以降、西ゴート族やフン族などの侵攻を受けてたびたび破壊され、再建のたびに都市は規模を縮小していった。 古代都市アクイレイアの遺跡は、何世紀にもわたって「採石場」として使われ、石材は持ち去られた。このため地上には古代ローマ時代の建造物は一つも残っていない。発掘により一筋の街路と、市壁の北西部が発見された。市内の国立考古学博物館には、2000点以上の碑文、像、その他地元で生産されたガラスなどの遺物や、貨幣などが収蔵されている。発掘調査はまだ終わっておらず、その全貌は明らかではないが、古代ローマ最大の都市ではないかとされている。
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