翻訳と辞書
Words near each other
・ アクセル・ロウ
・ アクセル・ロッテン
・ アクセル・ローズ
・ アクセル・ローベンシュタイン
・ アクセル・ワールド
・ アクセル・ワールド -加速の頂点-
・ アクセル・ワールド -銀翼の覚醒-
・ アクセル・ワールド INFINITE∞BURST
・ アクセル・ワールド 〜加速するラジオ〜
・ アクセル・ワールド+ソードアート・オンライン
アクセル・ワールドの登場人物
・ アクセル・ヴィッツェル
・ アクセル・ヴィツェル
・ アクセル・ヴェナー=グレン
・ アクセル・ヴェレユス
・ アクセンスター
・ アクセンチュア
・ アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ
・ アクセンチュア・マッチプレー選手権
・ アクセンチュア株式会社


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

アクセル・ワールドの登場人物 : ウィキペディア日本語版
アクセル・ワールドの登場人物[あくせるわーるどのとうじょうじんぶつ]

アクセル・ワールドの登場人物は、川原礫ライトノベルアクセル・ワールド』とそのメディアミックス作品、および外伝作品『アクセル・ワールド/デュラル マギサ・ガーデン』に登場する架空の人物の一覧。
の項については、特に表記がないものについてはアニメ版からのキャスト。
== ネガ・ネビュラス ==
; 有田 春雪(アリタ・ハルユキ) / シルバー・クロウ(Silver Crow)
: 声 - 梶裕貴
: 本作の主人公。杉並区にある私立梅郷中学に通う。中学1年生→2年生。2年次のクラスはC組。2033年4月23日生まれ。黒雪姫からは当初は「有田君」だったが打ち解けてからは「ハルユキ君」、幼馴染であるチユリとタクムからは「ハル」と呼ばれている。共働きの両親が育児を省力化するため、幼時からニューロリンカーを装着させられていた。趣味はゲーム全般で、自宅にはあらゆるジャンルのゲームやハードがコレクションされている。FPSを主戦場とする凄腕のゲーマーであり、黒雪姫にその並はずれた反応速度を見込まれバーストリンカーになる。一人称は基本的に「僕」だが、タクムとチユリの前や興奮した時、および「災禍の鎧」の影響下にある際は「オレ」になる。
: 小柄かつ肥満な体型と内向的な性格により小学校の頃からいじめを受けており、耐え切れなくなると男子トイレの個室に逃げ込み学校ローカルネットに接続し、設置されていたスカッシュゲームをやりこんでストレスを発散していた。ゲームで培われた反応速度から驚異的なスコアを叩き出しており、後にそのスコアは加速世界から退き隠遁生活を送っていた黒雪姫に興味を抱かせる切っ掛けになっている。いじめを受けてきた過去から自分(特に肉体的特徴)に自信がなく、自分に向けられる好意を深く疑っていた。しかし本質的には他者への気遣いと敬意を絶やさない心優しい人柄で、かつBBを何よりも「ゲームとして明るく楽しむこと」を第一義とする正道のゲーマーであり、それを損なう行いを強く拒む。
: 幼馴染であるチユリやタクム、黒雪姫を始めとするBBを通じて関わった人物達からはその人間性を評価されており、加速世界全域に好感を得ている様子が各所に描写される。特に女性バーストリンカーからは、初対面から友好的な関わりを得ることが大半。当人には自覚がないが、無意識に相手を気遣う優しさや思いやる言葉をまっすぐに伝える事が好意を抱かせる一因となっている模様。また本来バーストリンカーと敵対するはずのメタトロンと友誼を結んだ姿は「ハルユキなら納得できる」とネガ・ネビュラスのメンバーが納得している。
: 周囲からは何故か「足が好き」と思われており、言われる度に強く否定している。
: バーストリンカーになってから経験したあらゆる出来事を通して多少前向きになり、「大切な人達を守りたい」「無くしたものがあるならば、一つずつ取り戻せばよい」と考える余地が生まれ、人間的成長が見られる。自分のことで怒ることはほとんどなくある意味で大らかであるが、仲間やBBの対戦環境を害された際には激しい怒りを露わにし、制御が利かなくなる(タクムからは「キレたら突っ走る」と評されている)。「心傷殻」の中に何を込めたままかは未だ不明だが、激烈な感情を内に秘めている。
: 2年へ進級後はチユリやタクムと同じクラスになる。当初、学園を支配しようとした能美の罠に掛かり謂れのない差別を受けていたが、紆余曲折の末に汚名は雪がれ、クラス内では「無害な丸っこいヤツ」というポジションを確立しつつある。その後、ふとしたことからクラス代表で飼育委員になってしまい、流れから飼育委員長に任命されてしまうが投げ出さず仕事を全うしている。「動物に好かれる質ではない」との自己評価だがホウからは信頼されている模様で、それを示すようにハルユキの手からも餌を食べるようになっている。文化祭のクラス展示では自身の趣味を反映した物にアップデートし、その内容をクラスメイト達から評価された。文化祭後、クラス展示での働きぶりと飼育委員長としての活動ぶりから、学級委員の生沢からタクムと共に次期生徒会選挙の立候補メンバーに誘われることになり、今までの自分にできなかった何かをしたいと思い、出馬を決意する。
: 通常アバターは本来自作の格好いいものだったらしいが、荒谷たちにそれを奪われ「ピンクの豚」を強制された。いじめから解放された後も、「使い慣れている」という理由から引き続き使用している。
: デュエルアバターは、現実とは正反対の小柄で細身な格闘型のメタルカラー。メタルカラーチャートにおいて最も貴金属寄りの「シルバー」であり、熱・冷気・毒など多くの特殊攻撃に耐性を持つが、電撃・腐食・打撃に弱い。特に銀は金属の中で電気伝導率が最高なので、メタルカラーの中で最も電撃に弱い。当初は何のアビリティも持っていなかったが、タクムとの戦いで、加速世界初の「飛行(アビエーション)」アビリティに覚醒し、アバター名とその能力から「銀の鴉」の二つ名を得た。高高度からの加速度を威力に転換した「急降下重攻撃(ダイブ・アタック)」、翼の瞬間推力を利用した変則的な三次元格闘「空中連続攻撃(エアリアル・コンボ)」が主な戦術。また前述の通り反応速度、および空間認識能力が非常に優れているため、相手の攻撃を見切り紙一重でかわしたり、攻撃の流れを変えて受け流す「受け返し(ガード・リバーサル)」も得意とする。超接近戦での高速三次元戦闘技術はすでにハイランカーの域まで達しているが、強化外装を持たないため純粋な攻撃力はそれほど高くない。レベル5までのボーナスをすべて「飛行」アビリティ強化に費やした飛行能力特化型アバターで、現状では最大4名まで抱えて空を飛ぶことができ、スピード面ではアビリティ単独では最高500km/h、後述の「光速翼」使用時で最高1000km/h、「メタトロン・ウィング」を装備した状態では音速を超える1225km/hに達する。飛行スピードに目が行きがちだが、実は走行速度もかなり速い。後に大天使メタトロン攻略のための修行により、銀の持つ「可視光線の反射率が全金属中最大」という特性を利用した、光線技を受けて別方向に受け流すアビリティ「光学誘導(オプティカル・コンダクション)」にも目覚めた。登場している通常技は、「パンチ」「キック」の2つ。また必殺技に光属性を併せ持つ打撃技「ヘッドバット」があるが、リーチが短く大振りなため滅多に使わない。メタトロンから「しもべ」として認められたことで、強化外装「メタトロン・ウィング」を貸与されているが、通常対戦では使用しない。心意の適性は射程拡張・移動能力拡張の2つで、修行により射程距離拡張系の心意攻撃技「光線剣(レーザーソード)」を会得、その後より射程を強化した「光線槍(レーザーランス)」、「光線投槍(レーザージャベリン)」、さらに第二段階の心意飛行技「光速翼(ライトスピード)」を編み出している。
: 五代目クロム・ディザスター討伐の際、逃亡を図るディザスターを阻止するためにあえて背中へ攻撃を受ける。しかしそのことが原因で、ヘルメス・コード縦走レースにおいて「加速研究会」の非道な手段でのレース妨害への怒りが「災禍の鎧」の欠片と共鳴してしまい、六代目クロム・ディザスターへと変貌してしまう。その後仲間達の尽力と、「災禍の鎧」に宿る「獣」やサフラン・ブロッサムの残留思念との対話を経て鎧に残留していた負の心意を突き止め、解呪に成功した。
: 『あくちぇる・わーるど。』では通常アバターにリアルの時の髪の毛と制服のネクタイを身に着けた姿となっており、原作でいじめにあっていた時以上のひどい目に遭わされても気にしないタフな精神のキャラクターとなっている。
; 黒雪姫(クロユキヒメ) / ブラック・ロータス(Black Lotus)
: 声 - 三澤紗千香
: 本作のヒロインにしてもう一人の主人公。「ネガ・ネビュラス」を率いる純色の黒たる黒の王。中学2年生→3年生。2032年9月30日生まれ。血液型A型。〔電撃文庫ぶっちぎり!創刊20周年大感謝フェアの特製しおりより|date=2016年2月}}〕梅郷中学の生徒会副会長。その美貌から「黒雪姫(スノー・ブラック)」の二つ名で呼ばれており、生徒達の憧れの的になっている。本名は読者には今のところ明かされていないが、楓子、謡、あきらにはそれぞれ「サッちゃん」「サッちん」「サッチ」と呼ばれており、ハルユキにも1巻ラストできちんと名乗っているため周囲には知られているものと思われる(本人によると、「あだ名と大差ない」とのこと)。第2期のメンバーであるハルユキ、タクム、チユリからはそれぞれ「(黒雪姫)先輩」「マスター」「黒雪先輩」と呼ばれている。なお、加速世界では楓子とあきらからは「ロータス」、謡からは「ローねえ」と呼ばれている。
: 冷静沈着かつ毅然した性格をしているが、少々せっかちで気が短い。また、違法同然のプログラムを組んだりハッキング不可能なはずのニューロリンカーのネームタグ(身分証)の本名欄を偽装するなど、高いハッキング技術を持つ。一方で謡から「隠れドジっ子」と称されるなど、どこか抜けている一面を持っており、第1期ネガ・ネビュラスのメンバーには彼女の孤高の強さに惹かれた者だけでなく、放っておけなさから入った者達も多かったらしい。一人暮らしのためか食事は冷凍食品が主を占めていた。しかし最近料理を始めたらしいがあまり上達はしていない模様で、ニコから協力の代価に求められた「手作りカレー」を「高難易度のミッション」と呼称している。実家は港区白金だが、3年前に実姉をナイフで切りつけたことで放逐されており、現在は阿佐ヶ谷住宅の一角で一人暮らしをしている。家族との仲は冷めきっており、交通事故で意識不明の重体となった時も家族の誰一人病院に駆け付けなかった。
: 8歳の頃にバーストリンカーとなり、強さと速さを追い求めてレベル9まで到達した。しかし「親」である実姉ホワイト・コスモスの策略に嵌められ和平を訴えかけ、王同士の衝突を回避しようとする先代赤の王レッド・ライダーを不意討ちで全損に追いやったことから「秩序の破壊者」となり、加速世界から逃避。さらにレギオン崩壊や友人・家族との繋がりの喪失といった事情から、グローバルネットに接続せず閉じこもっていた。梅郷中のローカルネットで見つけたハルユキに加速世界最速の存在となる資質を見出し、ブレイン・バーストを与えて加速世界へと誘う。
: 通常アバターは露出の多いドレスに黒揚羽蝶の羽をあしらったリアルの姿に近いものを使用している。観戦用アバターもこれを流用していたがこれが原因でリアル割れしてしまいシアン・パイルに狙われ、自身のアバターの封印を解くか「子」を持つかを悩んだ末にハルユキを「子」にするに至る。
: ハルユキに対しては初期からかなりの好意を抱いており、バーストリンカーとしての素質だけでなく、性格的にも高く評価していた。大人びた言動をとるがハルユキに近づく女子にヤキモチを焼く姿は年相応のもので、当初は自身に芽生えた感情が何であるか気付かなかったが告白後はヤキモチぶりが顕著になっている。そのヤキモチぶりは凄まじく、ハルユキが自分が知らない女生徒やレギオンの女子メンバーと親しくしているだけで機嫌が悪くなる。リアルでは微笑みながら威圧したり耳や頬を引っ張る程度だが、加速世界では、腹いせに建物などのオブジェクトを切断したりする程。また独占欲もかなり強く、ハルユキが美早のバイクで登校してきた時は二人きりで話すために「飼育委員長への出頭要請」という名目で生徒会室に連れ出している。
: 操られていたとはいえ友であるライダーを不意討ちして全損していた事を始めとして幼き日に犯した過ちを今でも悔やみ続けており、それを突かれることで戦意を喪失してしまうことがあるなど、精神面では脆い一面も見せていた。嘗ての自分を「生き急いでいた」と自嘲していたが、新しいネガ・ネビュラスのメンバーと共に過ごす内に隠遁していた2年半の歳月に意味があったと考えられるようになり、姉であるホワイト・コスモスに対して啖呵を切るなど精神的な成長を見せている。
: デュエルアバターは両手両足が剣で出来ており防御行動すら攻撃になる近接攻撃のスペシャリストで「絶対切断(ワールド・エンド)」の二つ名を持つ。四肢の剣は常時発動型アビリティ「終決之剣(ターミネート・ソード)」となっており、破壊不可能である「地形」をも切断することが出来る「絶対切断属性」による絶大な戦闘力を誇る。脚が剣であるため加速世界でも珍しい浮遊型のアバターで、わずかだが常に宙に浮いている。相手の攻撃を受け流しそのまま攻撃に転じる「柔法」を得意としており、本人によると横浜の中華街エリアで身に付けたらしい。後にグラファイト・エッジから教えられた事が判明している。「プラスの自己暗示」である「オーバードライブ」コマンドを「色特性を持たない」という自分に合わせ性能ダイヤグラムの改変という形で発展させており、遠隔寄りになる「モード・レッド」、近接寄りになる「モード・ブルー」、防御寄りになる「モード・グリーン」の3つを編み出している。
: 登場している必殺技は、腕からの突き技「宣告・貫通による死(デス・バイ・ピアーシング)」(レベル5必殺技)、両腕で抱くようにして敵を切断する「宣告・抱擁による死(デス・バイ・エンブレイシング)」(レベル8必殺技)、脚からの連続蹴り「宣告・連撃による死(デス・バイ・バラージング)」(レベル4必殺技)。また、心意技に射程・威力拡張の複合技「奪命撃(ヴォーパル・ストライク)」〔同作者による作品ソードアート・オンラインに同名の技(ソードスキル)が存在する。|date=2016年2月}}〕、両腕の剣に八つの星の輝きを宿して攻撃する「星光連流撃(スターバーストストリーム)」〔、高威力の二十七連撃を秒速2.5秒で放つ「光環連旋撃(ジ・イクリプス)」〔(いずれもグラフから伝授されたもの)を持つ。
: 『あくちぇる・わーるど。』では常時通常アバターと同じ姿となっており、やたらとくだらないダジャレを言う癖がある。本編同様に料理は苦手であるようだが、チョコレートで本物と見紛うほどのチェスの駒やルービックキューブを作ったり、さらにはマグロの解体作業まで行えるなど驚異的な手先の器用さを作中でたびたび見せている。基本的にやりたい放題で、彼女の奇想天外な行動に周囲が巻き込まれるというのが本作の基本路線である。なお、作中で彼女が口を開けている姿は確認できない。
; 倉嶋 千百合(クラシマ・チユリ) / ライム・ベル(Lime Bell)
: 声 - 豊崎愛生
: ハルユキの幼馴染。左側頭部に大きな猫の顔のヘアピンを付けている。幼馴染であるハルユキからは「チユ」、タクムからは「チーちゃん」黒雪姫からは当初「倉嶋君」、後に「チユリ君」と呼ばれている。陸上部に所属。いじめを受けているハルユキを心配してあれこれ世話を焼き、当初ハルユキが黒雪姫と親しくするのを好ましく思っていなかった。小5の頃にタクムに告白され本編開始時まで付き合っていたが、本音では幼い頃のような分け隔てのない関係に戻りたいと思っている。ハルユキとタクムの決闘を機にBBの存在、さらに二人が自分に対し秘密を作っていたことを知る。一旦はそれを許したものの、二人がBBばかりに夢中になっていることに不満を抱き、元の関係を取り戻すために2年生への進級と同時にタクムにコピーを要求し彼の「子」となり、現状ではチユリ・タクム・ハルユキで対等の関係。通常アバターは猫耳娘をあしらったリアルの姿に近いものを使用している。咽頭癌を患った父親と会話するために幼児期からニューロリンカーを使用していた。父親の悪性腫瘍は今までに2度再発しており、もう一度転移が見つかればかなり危ないと医師から宣告されているため、「再発の心配をしなくてもよかった頃に戻りたい」という願いも抱いている。
: デュエルアバターは彩度の高い緑系統でやや間接寄りの防御型だが、前述した「昔のような関係に戻りたい」という願いから、極めてレアな「時間遡行」という能力を持ち、「時計の魔女(ウォッチ・ウィッチ)」の二つ名を取る。主な装備は左手の巨大なベル型強化外装「クワイアー・チャイム」で、必殺技の発動に使われるほか殴打効果も高い。必殺技「シトロン・コール」には対象アバターのステータスを必殺技ゲージを半分消費して秒刻みで巻き戻すモード1と、必殺技ゲージをフルチャージ状態から全消費して外的要因による恒常変化単位で巻き戻すモード2の2パターンが存在する。これにより、集団戦では治癒師(ヒーラー)として活躍する。また、ベルを鳴らしてエネミーを集める「音響召喚(アコースティック・サモン)」アビリティに自力で目覚めている。ゲームには疎かったらしいが、平常の言動とは裏腹に思慮深く、十分に思索を巡らせ準備を整えてから行動に移る策士肌。能美の事件の際には彼に従うフリをしながらもクロウの翼を奪還するチャンスをうかがい、その一方で黒雪姫に事情を知らせ救援を要請して事件解決の立役者の一人となった他、咄嗟の判断や思わぬ提案で仲間達を驚かせる事態がしばしばある。現在のネガ・ネビュラスのメンバーで唯一〈心意システム〉の修行を行っていない。そのため、心意システムを用いた戦いでは「シトロン・コール」を使用した回復役がメインとなることが多く、本人は前線で戦えない事を不満に思っている。当初BBについてはハルユキとタクムと昔の関係を取り戻す為の手段と考えていたが、多くのバーストリンカーとの対戦や加速世界に関する様々な出来事に触れた事で一人のプレイヤーとして楽しみに目覚めていく。
: 『あくちぇる・わーるど。』では通常アバターが制服を着た姿で「ニャ」が口癖になっており魚に興奮して飛びつくなど猫を前面に押し出したキャラクターになっている。
; 黛 拓武(マユズミ・タクム) / シアン・パイル(Cyan Pile)
: 声 - 浅沼晋太郎
: ハルユキの幼馴染。2033年4月2日生まれ。両親が教育熱心だったため、幼少時から教育ソフトをインストールされたニューロリンカーを使用していた。ハルユキからは「タク」、チユリからは「タッくん」、黒雪姫からは「タクム君」あるいは「ハカセ」と呼ばれている。剣道が好きで、小学校の頃から道場に通っている。伝説的な剣道選手である宮崎正裕選手のファンで、自室には彼の写真を張っている。また剣道関係で侍も好きであり、歴史を語る際には熱心に語っている。自宅はハルユキ、チユリと同じマンションだが、2人と違い新宿の小中高一貫校に通っており、中学入学と同時に青の王の側近だった剣道部の主将の「子」として加速世界に入った。
: かつてチユリと付き合っていたが、チユリとハルユキの関係性に屈折した感情を抱き、そのことが性格を歪めていた。その一方で彼女が本当に望んでいた元の関係を自ら壊してしまったことに負い目を感じてもいた。新宿の中学では剣道の都大会優勝など、眉目秀麗・文武両道の優等生で通っていた。しかし勉学・剣道共に努力による確かな下地を持ちつつも、突出した成績は「加速」を利用した不正の賜物であり、しかもポイントが枯渇寸前になるまでコマンドを乱用し自分を追い詰めていた。その打開策として、「親」からもらったバックドア・プログラムをチユリのニューロリンカーに仕込み、彼女のプライベートを盗み見するのと同時に、膨大なポイントを持つブラック・ロータスを狩るために、チユリを踏み台にして梅郷中ローカルネットへの不正アクセスと乱入を繰り返していた。
: 自分の正体に気付いたハルユキとの対戦で、心に貯めていた劣等感や負の感情を吐き出して彼を叩きのめすが、土壇場で「飛行」アビリティに目覚めたシルバー・クロウに心身ともに敗北し和解、そして彼の「仲間になれ」という言葉に応じ、罪滅ぼしのためにネガ・ネビュラスに移籍した。入った当初は罪悪感と贖罪の意識が強かったが、次第にネガ・ネビュラスというレギオンに対して強い思い入れを抱くようになり、オシラトリ・ユニヴァースとの決着をつけるための領土戦争を行うための手段である「杉並エリアを放棄する」という手段を真っ先に反対している。リアルにおいても自分へのケジメとして剣道を辞め、学校も梅郷中に転校、さらにニューロリンカーによる視力矯正を止めてメガネを常用するようになる。黒雪姫の助言で剣道については転校後しばらくしてから再開したため、陸上部のチユリ同様大会などで領土戦に出られないこともある。状況の分析能力に優れ、適切な方針を言語化して打ち出す軍師格で、第2期ネガ・ネビュラスにおける参謀役。頭脳役を求められニコからは「ハカセ」呼ばわりされるが、当人は嫌がっている。普段は冷静沈着で物事を的確に対処するが、中身は普通の思春期の男子であり文化祭やプールではその一面を垣間見せている。
: 原作内では通常アバターについての表記はないが、アニメではブリキの鎧を着こんだリアルの姿に近いものを使用している。
: デュエルアバターは近接型とされ大柄でタフネスに優れる緑寄りの青系統ながら、右手に持ったパイルバンカー状の強化外装「パイル・ドライバー」と「穿孔(パーフォレーション)」アビリティによる中長距離の貫通攻撃を得意とするという矛盾した組み合わせである。これは、小学校時代の剣道の道場で上級生から受けた突き技によるいじめの記憶が具現化したことによるもので、加えてレベル4までのレベルアップボーナスを「親」の命令で必殺技のみにしていたことからクロウやベルのような特殊なアビリティを持たず、タクムはこのステータスを欠陥品と自嘲している。必殺技は杭をハンマードリルに変化させて打ち出す「スパイラル・グラビティ・ドライバー」、杭をプラズマ化させて攻撃する「ライトニング・シアン・スパイク」(レベル4必殺技)、胸部から無数の小さな杭を発射する「スプラッシュ・スティンガー」(レベル2必殺技)。後にダスク・テイカーとの再戦のため、ニコに心意システムを教わり、強化外装を封じる代わりに心の傷の象徴とも言えるパイルを取り出し剣を装備する攻撃威力拡張系の心意技「蒼刃剣(シアン・ブレード)」を会得した。なおレベルアップのペースはハルユキに負けて以降彼に合わせており、「レベル7(=上位リンカーのボーダー)になったらもう一度全力で対戦する」という約束を交わしている。
: メイデン救出作戦の合間に、単独でISSキットに関する調査を行い、マゼンタから封印状態のISSキットを譲渡されている。その翌日、PK集団「スーパーノヴァ・レムナント」の襲撃されやむを得ずISSキットを起動・着装した結果、元からあった罪悪感や劣等感のせいで強い侵食を受け、実力で上回る敵手レムナントメンバー4人を反撃で全滅させレベルで等しいハルユキも一方的に打ち払う、隔絶した戦闘能力を発揮した。後にハルユキとチユリの協力を得て自分に寄生したキットの破壊に成功するも、トラウマは残っており、ハルユキがマゼンタに渡された封印状態のISSキットを取り出した際真っ先に逃げ出している。
: 『あくちぇる・わーるど。』ではリアルの時の姿の頭部にネジが刺さったフランケンシュタインのような姿(アニメ版では釘のサイズが漫画版よりも圧倒的に大きい)をしており、普段は黒雪姫の指示に従順だがチユリがらみとなると暴走を繰り広げる。また、彼だけはチユリがSDキャラクターでなく原作に似た美少女に見えている。
; 倉崎 楓子(クラサキ・フウコ) / スカイ・レイカー(Sky Raker)
: 声 - 遠藤綾
: 渋谷の女子校に通うネガ・ネビュラスの副長。レベル8で、第一期ネガ・ネビュラスにおける4人の幹部「四元素(エレメンツ)」の「風」を司る。黒雪姫の親友であり、彼女が謡と共に潜伏前からリアルを明かしていた数少ない人物。運転免許を所持しており、母親の車にメンバーを乗せて送り迎えをすることがある。黒雪姫からは「フーコ」、謡からはリアルと加速世界両方で「フー姉」、チユリからは「(フーコ/レイカー)姉さん」と呼ばれている。
: 先天的な遺伝子異常により両脚が短い状態で生まれ、それを補う義足の制御にニューロリンカーを利用している。いつも穏やかな笑みを浮かべ物腰も柔らかくハルユキからも「清楚なお嬢様」と言われるほどの容姿を持つが、性格と行動はかなり苛烈で、穏やかに微笑んだまま容赦も遠慮も皆無。その恐ろしさは弟子として鍛えられたハルユキや綸(=アッシュ)が恐怖感を抱き、黒雪姫ですら「子ではなく友でよかった」と漏らすほどで、ハルユキからは「本当は怖いレイカー先生」とコッソリと心の中で呼ばれている。敵陣に空から突っ込む荒々しい戦いぶりや引き連れた謡を敵陣の真ん中に放り込むなどの行状から「ICBM」「イカロス」「鉄腕」「超空の流星(ストラト・シューター)」など数々の二つ名を持つ。ハルユキのことは「鴉さん(=クロウ)」と呼ぶ。ハルユキの師匠としての自負があるためか、黒雪姫と張り合って二人がかりでクロウに訓練を施すことが多い。またハルユキに対し好意的な感情を持っており、時折黒雪姫と良い雰囲気になっていると嫉妬に近い感情を見せ、彼の耳やほっぺたを引っ張るなどして諌めている。
: レギオン解散後は四元素では唯一封印を免れたものの長らく無制限中立フィールドの旧東京タワー頂上に購入したプレイヤーホーム「楓風庵」にて隠棲していたが、能美に「飛行」アビリティを奪われ失意のハルユキに、アッシュの仲介で心意システムを教授し、ゲイルスラスターを貸し与えた。能美との決着が付いた後ハルユキの頼みで黒雪姫から連絡を受けて彼女と再会し和解、ネガ・ネビュラスに復帰する。
: デュエルアバターはパイルよりも防御寄りかつ彩度のやや低い青系統である空色の装甲に身を包む格闘に長けた近接型で、戦闘では主に「浸透打法」アビリティを乗せた掌打を駆使する。瞬間的に圧倒的な推進力を得るロケットブースター型強化外装「ゲイルスラスター」を生成当時から保持。武器は持たないが、この強化外装の推進力で攻撃力を底上げしている。ハルユキと出会った時点では、ショップで入手したつば広帽とワンピースを着用している。足を失っている間はショップで購入した車椅子に乗り、対戦ではゲイルスラスターを使わず陸上戦闘に徹していた。「より高い空へ行く」という彼女の望みを具象化したアバターだったが、完全な飛行を実現するには至らず、遂には軽量化のために自らの意志で脚を切除したが、それでも到達限界高度が僅かに上がっただけだった。結果その後悔による負の心意により、脚は修復されず長らく失われたままだった。しかしハルユキから「スカイ・レイカーは、空よりも高い場所を望んだことから生まれた『宇宙戦用アバター』なのではないか」という推論を告げられた上で、自力宇宙飛行を体験した結果、過去のトラウマを克服し、再生が阻害されていた脚を取り戻した。黒雪姫によると「純粋な正の心意の使い手」であり、心意システムのライトサイドの優越を一番信じている。彼女は心意システムやBBについて常にポジティヴな視点を持ち、彼女の弟子(クロウやアッシュ)に対してその影響を及ぼしている。ネガ・ネビュラスとグレート・ウォールの会談で渋谷エリアの返還を決めるためのバトルロイヤルで、実装された「宇宙」ステージで以前ハルユキが告げた「スカイ・レイカーは宇宙戦用のデュエルアバターである」という言葉通りの活躍を見せ、ネガ・ネビュラスを勝利に導いている。その後ハルユキが「帝城」に赴く際に再びゲイルスラスターの貸与を求められるが、一人で向かうことを良しとせず共に同行し、帝城でリードとグラフに邂逅した。
: 心意技は装甲強度拡張系で、自分と周囲を守る「庇護風陣(ウィンド・ヴェール)」、攻守両用の「旋回風路(スワール・スウェイ)」を持つ。
:『あくちぇる・わーるど。』ではリアルの制服姿で登場。傍若無人な黒雪姫が唯一翻弄されるキャラでガイコツさん(アッシュ)に(黒雪姫にあとでひどい目に遭わされると分かっていること前提で)オチを言わせようとするなど原作と同様に腹黒い面を時折見せている。本作では常に笑顔であるため、瞳は描かれない。
; 四埜宮 謡(シノミヤ・ウタイ) / アーダー・メイデン(Ardor Maiden)
: 声 - 原由実
: ハルユキ達が通う梅郷中の同グループ校である松乃木学園初等部の4年生。2037年9月15日生まれ。レベル7で、「四元素」の「火」を司る。古参らしく小学生と思えぬほどの落ち着きぶりと判断力に富んだ性格であり、5歳上の黒雪姫に対して「サッちんの保護者」と言い切るほど。責任感が強く、第一次ネガ・ネビュラスが壊滅した一端を自分が担っているという罪悪感を抱えていたが、帝城でのハルユキとの会話で幾らか心の整理が付いた模様。ハルユキに対しては最初の印象は少し頼りないと思っていたようだが、飼育委員会での仕事ぶりや帝城脱出で共に行動した事で評価を改め遥かな高みを目指す意志の強さを認め好意的な態度で接している。一方で年齢やアバターの装甲、性格等から何処となく事故死した兄・竟也の面影を重ねている節もある。梅郷中に所属しないメンバーの中で飼育委員会という接点があるためか、ハルユキと行動を共にする事が多い。
: ハルユキからは「四埜宮さん」「メイさん」、黒雪姫と楓子からは「ういうい」、チユリからは「ういちゃん」の愛称で呼ばれる。特に楓子からは息が出来なくなるまで抱きしめられるほど溺愛される一方、対戦では「弾頭」として連れ出されて敵陣ど真ん中に放り込まれるなど大変な扱いを受けており、謡自身は慕いつつも苦手としている。ハルユキのことを「有田さん」、加速世界では「クーさん」と呼んでいる。運動性失語症で読み書きはできるが話すことが出来ないため、医療用BICを使ったチャットで会話している(そのため、現実世界における彼女のセリフは「UI>」の後から始まるようになっている)。そのタイピング速度は日常会話を支障なく行えるほどで、ハルユキを驚かせた。
: 実家は観世流能楽師の一族。3歳の時に子方として舞台に上がり、能楽師になることを夢見ていたが、女子であるためそれは叶わなかった。途方に暮れていた時、次兄の竟也からBBを与えられる。加速世界を楽しむのと同時に、能楽に対する思いも強くなっていったが、竟也の事故死を目の当たりにした重度の精神的ショックで失語症となってしまった。レギオン解散後は自責の念から仲間と一切の連絡を断ちセミリタイア状態だったが、学校で飼育していたアフリカオオコノハズク「ホウ」の処分を巡って黒雪姫の助力を得るために再会、ネガ・ネビュラスに復帰する。梅郷中飼育委員会での肩書きは井関が付けた「超委員長」。
: デュエルアバターは、直訳すると「劫火の巫女」という意味を持ち、上半身に「特色の白」、下半身に「遠隔の赤」の二重属性を纏う巫女のような姿をしている。主な攻撃手段は長弓型の強化外装「フレイム・コーラー」から放たれる火矢による遠距離射撃。この弓は弦をある程度引くだけで矢が自動で生み出されるという特性があり、「矢筒から矢を引き出し、弦につがえる」という動作を省略できるため連射性能が非常に高く、火力支援型でありながら近接型ともある程度は戦うことができる。必殺技は放った火矢を数十本に分裂させ、降り注がせる範囲攻撃「火焔豪雨(フレイム・トーレンツ)」、直進性を追求し、爆発を起こす「フレイム・ボルテクス」、射程・速度・貫通力に特化した光属性の矢を放つ「スーパールミナル・ストローク」(レベル7必殺技)。レイカーの「ICBM」戦法で楓子に抱えられて飛びながら「火焔豪雨」を撃ちこみ、最後は火の海と化した戦場に自ら火の玉になって落着した有様から「緋色弾頭(テスタロッサ)」の二つ名を持つ。火属性のため「大海」等といった水属性のステージでは攻撃力が減ってしまうが、一点特化型として鍛え続けた結果「大海」ステージの海で通常の必殺技を30メートルまで飛ばせるようになっている。また「宇宙」ステージでは酸素が無いため、シルバー・クロウの「飛行」アビリティが使えないのと同様に火属性の技を使用することが出来ず戦闘では通常の矢を放っている。
: 寄生属性を持つオブジェクトを除去する「浄化能力」を持ち、小変形して能を舞うことで発動する心意技を所持。その心意は広範囲を影響下に置き強力であるが、発動に少々時間がかかるのが難点。また、浄化能力とは別に「炎の舞」と仮称される対「ゲンブ」用の炎属性の心意技を編み出しており、発動すると対象周囲の地面を広範囲でマグマに変えるため凄まじい威力を誇るが準備に2分間かかるうえ消耗が激しい。ミッド・タウン攻略戦でのISSキット本体との戦闘では、能面を模した強化外装を纏っている。当初はデュエルアバターの下半身は淡い薄紅色であったが、兄の死後濃い緋色となった。本人はそのことを「兄の血で染まった」と述べている。加速状態では普通に話すことが出来るため、それが「加速」する現在の大きなモチベーションとなっている。
: 『あくちぇる・わーるど。』ではリアルの姿で登場。「お○○しちゃうのです」が決めゼリフの「まじかる☆ういうい」なる魔法少女になりきっている。なお、本作ではホウを常に被っている帽子の中に保護している。
; 氷見 あきら(ヒミ・アキラ) / アクア・カレント(Aqua Current)
: 声 - 植田佳奈
: 中学2年生。「四元素」の「水」を司る。レベル(7→)1→4。黒雪姫と楓子からは「カレン」、謡からは「レンねえ」と呼ばれている。初出は電撃文庫MAGAZINE掲載の短編「遠い日の水音」(10巻収録)。
: メガネをかけた短髪の中性的な容姿の人物で、語尾に「なの」と付けるなど特徴的なしゃべり方をする。言いたいことをハッキリと言う性格らしく、初対面のハルユキに対して思ったままの評価を述べている。ネガ・ネビュラスでは情報収集と分析を担当する。イラスト上は明確に女性であるが、文章では「性別不明確」という描写が多い。通常アバターはメガネをかけたカワウソ。
: 第一期ネガ・ネビュラス崩壊の原因である帝城攻略の際、自らが受け持っていた東門の守護獣「セイリュウ」の特殊攻撃「レベルドレイン」を受けたことで、レベルが7から1に下がってしまった状態で封印された。以降、ポイントが枯渇しかけているレベル2以下のバーストリンカーを救済するレベル1の用心棒(バウンサー)「唯一の一(ザ・ワン)」として活躍しつつ、助けたリンカーから加速世界の主だった情報を得ていたが、自分の救出のために仲間を犠牲にすることへの懸念から、ネガ・ネビュラス復活後も杉並には戻らなかった。2046年11月にはレベル2になりたてのハルユキから護衛依頼を受けているが、自分や仲間達の状態などから「(この時点のネガ・ネビュラスには)まだ『四元素』が介入すべきではない」と判断し、依頼を仲介したタクム共々「記憶滴下」で自分の記憶を封じていた。しかし、ハルユキの護衛を受けてから約7ヶ月後の2047年6月27日、加速研究会の動向を探る中バトルロイヤルに現れたアルゴン・アレイからクロウを守るために姿を現し再会、直後に黒雪姫ともリアルで対面し正式に復帰する。同時に用心棒も廃業し、封印から脱出する過程でレベルも4まで上げた。
: ブラッド・レパードこと掛居美早は従姉であり「子」。リアルでは「アキ」「ミャア」と呼び合う間柄。それゆえに自分を助けるためにレベルアップを止めた彼女に負い目を持っていたが、救出作戦後に和解した。また、ハルユキが口にしたクロム・ファルコンおよびサフラン・ブロッサムの名に反応を示しているが、関係は不明。ミッドタウン・タワー攻略戦において焦るハルユキに対し「とても大きな夢と強い力を持つ大切な人を助けられなかった」という過去を語って諌めた。
: デュエルアバターは、足元から頭上に循環する水により姿形、装甲色も不定であり、「純水無色(アクアマティック)」の二つ名で呼ばれる。装甲は純水であり、電撃や粒子系攻撃を無効化し、さらに工夫することで光線技などの特殊攻撃にもある程度対抗できる。装甲はフィールド中の水を集めて回復できるが、水の性質によって浄化にかかる時間が変化する。他にも、身体の水が混ざった液体を介して音を感知する「流体音感(ハイドロ・オーデイトリー)」など複数のアビリティを持つ。心意技は、水の渦で攻撃を受け流す防御技「激渦流(メイルストロム)」の他、第二段階として水の状態変化を行う「相転移(フェイズ・トランス)」を編み出しており、氷の軽装甲とカタールで武装する近接戦用の「鋭(キーン)」、氷の重装甲を纏う防御用の「硬(アダマント)」など計5形態に変化させることができる。非戦闘用として、BBが持つ記憶操作機能を限定的に発動させることで、対象が持つ自身に関する記憶をロックする心意技「記憶滴下(メモリ・リーク)」と、ロックを解除する「記憶解放(メモリ・フリー)」を編み出している。
; グラファイト・エッジ(Graphite Edge)
: 元「四元素」の「地」。現在はグレート・ウォール所属。詳細はグレートウォールグラファイト・エッジを参照。
; 奈胡 志帆子(ナゴ・シホコ) / ショコラ・パペッター(Chocolat Puppeteer)
: レギオン「プチ・パケ」のレギオンマスターを務めていた女性バーストリンカー。レベル4→5。ミント・ミトンの「子」でプラム・フリッパーの「親」。敷島大学付属桜見中学校2年生。手芸料理同好会の部員。本人から見て、何もかもが平凡で平均だとしている。カカオアレルギーで本物のチョコレートを食べることができず、本人はこのことがアバターのリソースに関係していると思っているが、一方で「自分を嫌わないで」という気持ちが反映された部分もあるのではないかとも考えている。出生時に未熟児であったため、バイタルモニタリングのためにニューロリンカーを装着されていた。
: 加速世界ではお嬢様口調で話し、親しい人物には「ショコ」、レギオンメンバーには「チョコ」の愛称で呼ばれる。正確な発音は「チョコレート・パペッティアー」だが、かわいくないので前述の読み方で通している。
: 現実時間で2年以上かけて仲良くなったクルちゃんこと小獣級エネミー「ラーヴァ・カーバンクル」と2人のレギオンメンバーと共に加速世界を楽しんでいたが、友人2人がISSキットに強制寄生されたことで危機に陥る。しかしハルユキとチユリの協力により何とか危機から脱し、ISSキット消滅後に恩返しのためプチ・パケを解散、ミントとプラムを伴いネガ・ネビュラスに加入した。
: アバターはボンネット型の帽子とフレアスカートに身を包んだ小柄なF型。ダークブラウンの装甲はチョコレートの特性を反映しており、熱に弱いが撥水性を持ち、舐めると甘い。聖実から伝授されたムエタイ系の打撃技を駆使した近接戦闘と、遠隔・間接型としての能力である地面から湧き出す液状チョコレートで相手を拘束する「カカオ・ファウンテン」、ファウンテンからチョコ人形の「チョペット」を生み出し操る「パペット・メイク」を2つの必殺技を使用する。この必殺技は乾いた地面の上でしか発動できないため、フィールド全体が水に覆われた「水域」ステージなどでは実力を発揮しづらい。ファウンテンの液体やチョペット本体はチョコレートそのもので、打撃・貫通・斬撃を無効化するが熱に弱く食用になるという弱点があり、それを知られると「食いちぎられて」無効化される可能性がある。また、チョコレートを食べると必殺技ゲージを回復することができる。
: 読者公募によるアバターコンテストの入賞作品がモデル。
; 三登 聖実(ミト・サトミ) / ミント・ミトン(Mint Mitten)
: ショコラ・パペッターの「親」。通称は「ミンミン」。敷島大学付属桜見中学校2年生で手芸料理同好会の部員。志保子から見て「ボーイッシュ」。本人は名字が三登でミント味が好きでも嫌でもない、名前が回文と憤慨し、結芽には心の傷がないから、BBシステムが名前からアバターを作ってくれたのだと茶化されており、アバターリソースの心当たりは明言されていない。生誕後まもなく早期教育のためにニューロリンカーを装着している。聖実の「親」は近所のお姉さんで、ブレイン・バーストをコピーした2ヶ月後に全損している。総合格闘技系のジムに通っており、近接戦闘能力ではパペッターの1.3倍強いらしい。
: ISSキットに強制寄生され、ショコラごとクルちゃんを狩ろうとしたが、ライム・ベルのシトロン・コールによってISSキットから解放された。
: アバターは明るいミントブルーの装甲に覆われた小柄なF型で、ニット帽のような頭部に大きな手袋と長靴が特徴。
; 由留木 結芽(ユルキ・ユメ) / プラム・フリッパー(Plum Flipper)
: ショコラ・パペッターの「子」。通称は「プリコ」。敷島大学付属桜見中学校2年生。1年時に手芸料理同好会を立ち上げ、会長になっている。志保子から見て「インテリっぽい」とのことで、「プチ・パケ」の頭脳担当らしく、ネガ・ネビュラスに加入希望を出した際には説明を行っている。聖実からは小学校の時に《ウメ》というあだ名つけられたから、本人は梅干しの種が喉に詰まって死にかけたからという理由がアバターのリソースに関係していると思っている。生誕後まもなく早期教育のためにニューロリンカーを装着している。
: ミント・ミトンと同じくISSキットに強制寄生され、ショコラごとクルちゃんを狩ろうとしたが、ライム・ベルのシトロン・コールによってISSキットから解放された。
: アバターは落ち着いた赤紫色の装甲に覆われ、肩・腰・膝が球形装甲に包まれている小柄なF型。
; 小田切累(オダギリ・ルイ) / マゼンタ・シザー(Magenta Scissor)
: 世田谷エリアを拠点とする女性バーストリンカー。レベル6。
: 先天的にゲルストマン症候群を患い、それにより発症している左右失認と手指失認への対症療法としてニューロリンカーを使用している。それゆえにペアやタッグなどの2つで1つという概念を嫌っており、髪型もアシンメトリーで右手首には自傷行為による古傷の跡が残っている。治療のため入院していた病院の患者仲間の「子」になったものの、同じ経緯でバーストリンカーになったアボイダを執拗にいじめる周囲への怒りからISSキットに手を出し、自分の「親」も含めた仲間を全損させた。以降はアボイダにもキットを分け、力にも姿にも恵まれないバーストリンカーがそれを理由に排斥されない世界を作るべく活動していた。なお、元々情動が希薄だったためにキットの精神汚染に耐性があり、負の心意に振り回された他の所有者と違い理性を保っている。
: ISSキットの情報収集をしていたタクムにキットを譲渡しただけでなく、世田谷エリアのバーストリンカーに「手術」と称してキットを寄生させて仲間に加え、小獣級エネミー狩りを行っていたが、それを阻止しようとするショコラを襲う過程で、彼女に加勢したクロウとベルに撃退された。その後はキットを広めることを宣言し、翌日からキットの力を誇示したりアッシュに寄生させるなど行動を起こす。2047年6月末日にはアボイダや他のISSキット感染者と共にミッドタウン・タワー前でキット本体への攻撃者を待ち伏せ、やってきたクロウ達と戦闘になるが、自分たちの心の傷を受け止め正面から対抗した彼らの心意には及ばず敗北する。その後乱入してきたメタトロンの攻撃により戦いを中断、バーストリンカーとしての矜持から彼らを援護し、勝負を預けて去ると、離れた場所でことの成り行きを見守っていた。
: その半月後の7月中旬、対戦を挑んできた志帆子のスカウトに応じ、ネガ・ネビュラスに加入する。
: 明るい赤紫色のリボンのような物に全身を覆われた中〜遠距離型アバター。リボン装甲は打撃に弱い。分離状態で大振りのナイフとしても使えるハサミ型の強化外装を持ち、それを閉じることで離れた場所の物を切断する「遠隔裁断(リモート・カット)」アビリティを持つ。レンジは広く発動タイミングも自在の強力な能力だが、片腕、またはハサミ自体を喪失すると戦闘力のほとんどを失う弱点を持つ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アクセル・ワールドの登場人物」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.