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アクロカントサウルス(''Acrocanthosaurus''=頂部に突起を持つ爬虫類、の意)は白亜紀前期に北米大陸に生息した肉食恐竜の一種。ティラノサウルス、カルカロドントサウルス、ギガノトサウルス等に並ぶ巨大な肉食恐竜であり、当時における北米大陸最大級の獣脚類であった。体長は12mから13m。長い背びれが特徴である。アロサウルス類(アロサウルス上科)の一員であることは間違いないが、そのうちの カルカロドントサウルス科とアロサウルス科のどちらに属するのかという論争が続いている。 ファイル:Acrocanthosaurus BW.jpg|白亜紀アクロカントサウルスの想像図。 ファイル:Acrocanthosaurus size comparison.svg|ヒトとの大きさ比較 == 詳細 == テキサス州グレンローズ近郊で発見された足跡の痕跡から、四頭以上のチームを作って竜脚類(プレウロコエルスの群れ)を捕食していたと考えられている。単に後をつけていただけという意見もある。特徴としては首から背中にかけて、背骨の神経棘が伸びていて帆があり、この背中にある帆はおそらく体温調節に使われたと思われる。彼らが生息していた白亜紀前期は世界的に高温化が進んでいて、背中の帆で体温を下げていた。また、同種が竜脚類を追跡したと思われる足跡化石が見つかっている。若い個体のものと思われる足跡の調査結果では最高で40km/hで走れたと伺われる。 このようにジュラ紀に次いで白亜紀前期に至っても長期にわたって世界的な隆盛を誇ったアクロカントサウルスなどのアロサウルス類だったが、(原因は不明ながらも)白亜紀後期の序盤を過ぎたころに姿を消してしまっている。これは世界的に広範に見られる現象であり、白亜紀後期の後半においては、各大陸で繁栄を極めていたアロサウルス類の化石は途絶えてしまう。彼等の絶滅により大型肉食恐竜の生態系的地位が空白となり、北半球では小~中型のコエルロサウルス類のティラノサウルス類が大型化し、その地位を埋めることとなった(ティラノサウルス類はユーラシア大陸起源と思われ、ベーリング陸橋を経由して北米大陸にも移住した)。南半球でもアロサウルス類の生態系的地位はアベリサウルス類に置き換わっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アクロカントサウルス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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