翻訳と辞書
Words near each other
・ アグネス・オベル
・ アグネス・ギーベル
・ アグネス・クラーク
・ アグネス・ゴスラン
・ アグネス・サバイ
・ アグネス・ザルム=ザルム
・ アグネス・ザワツキー
・ アグネス・ジキル
・ アグネス・スタンフィールド
・ アグネス・スメドレー
アグネス・タッキー
・ アグネス・チャン
・ アグネス・チャンのHI!赤チャンネル
・ アグネス・ツー・ゾルムス=ラウバッハ
・ アグネス・デ=ミル
・ アグネス・バルツァ
・ アグネス・フォン・ポワトゥー
・ アグネス・フォン・マンスフェルト・アイスレーベン
・ アグネス・フォン・マンスフェルト=アイスレーベン
・ アグネス・フォン・ヴァイプリンゲン


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

アグネス・タッキー : ウィキペディア日本語版
アグネス・タッキー
アグネス・タッキーAgnes Tuckey, 1877年7月8日 - 1972年5月13日)は、イングランドミドルセックス州マリルボーン出身の女子テニス選手。1913年ウィンブルドン選手権混合ダブルスでホープ・クリスプ1884年 - 1950年)とペアを組んで優勝し、混合ダブルス部門の第1回公式競技を制した選手である。息子のレイモンド・タッキーと娘のケイ・タッキーもテニス選手で、とりわけレイモンド(1910年 - 2005年)は1936年のウィンブルドン男子ダブルス優勝者になり、親子2代でウィンブルドンを制した名門テニス一家として知られた。フルネームは ''Agnes Katharine Raymond Daniell Tuckey'' (アグネス・キャサリン・レイモンド・ダニエル・タッキー)という。
ウィンブルドン選手権の混合ダブルスは1900年から始まったが、1912年までは「選手権非公認競技」(Non-Championship Event)として扱われ、選手権の公式優勝記録に数えられない。1913年から女子ダブルスと混合ダブルスの2部門が選手権公式競技(Full Championship Event)になり、ウィンブルドン選手権の優勝記録表には1913年以後のものが記載されている。アグネス・タッキーは1913年、選手権公式競技になった最初の混合ダブルスで優勝を飾った。タッキーとホープ・クリスプのペアは、決勝でジェームズ・パークエセル・トムソン・ラーコム組と対戦し、第1セットを 3-6 で落としたが、第2セットで 5-3 のリードを奪った。第2セット・第9ゲームの途中で、(クリスプ、タッキーのいずれかの)打球が相手組のトムソン・ラーコムの目に当たってしまう。このため相手組は途中棄権を余儀なくされ、クリスプ&タッキー組が優勝した。(このアクシデントにより、1912年の女子シングルス優勝者であったトムソン・ラーコムは、自動的に出場できるシングルスの「オールカマーズ・ファイナル」も断念した。)なお、本書記載の参考文献であるランス・ティンゲイ著『''100 Years of Wimbledon''』(ウィンブルドンの100年史)では、女子シングルスはベスト8以上、女子ダブルスは準決勝から調べられるが、タッキーの場合は1913年混合ダブルス優勝以外の好成績が見当たらない。
1910年6月15日に生まれた息子のレイモンド・タッキーは、やがてイギリスを代表する男子テニス選手の1人に成長した。1931年1932年の2度、アグネスとレイモンドはウィンブルドン選手権の混合ダブルスで母親と息子のペアを組んだ。レイモンドは1936年のウィンブルドン男子ダブルスでジョージ・パトリック・ヒューズ(1902年 - 1997年)とペアを組んで優勝し、こうしてタッキー家は「親子2代のウィンブルドン制覇」を成し遂げた。子供たちの成功と長寿に恵まれて、アグネス・タッキーは1972年5月13日にイングランド・ハンプシャー州ウィンチェスターで94年の生涯を閉じた。

== 参考文献 ==

* Lance Tingay, “''100 Years of Wimbledon''” (ウィンブルドンの100年史) Guinness Superlatives Ltd., London (1977) ISBN 0-900424-71-0
* Martin Hedges, “''The Concise Dictionary of Tennis''” (コンサイス・テニス辞書) Mayflower Books Inc., New York (1978) ISBN 0-8317-1765-3



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アグネス・タッキー」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.