|
アコースティック・アルケミー(Acoustic Alchemy)は、イギリス出身のアコースティック・ギター・デュオ、現在はバンドの形態をとっている。 == 来歴 == オリジナルメンバーはスティール弦ギターのニック・ウェブとナイロン弦ギターのサイモン・ジェイムス。1980年代始めに結成。1枚のアルバムを自主製作。その後サイモンがソロ活動を従事するようになり脱退、ウェブはグレッグ・カーマイケル(1953年8月7日-)を加入させ、ウェブがスティール弦ギターを持ちバッキングを、カーマイケルがナイロン弦ギターを持ちメロディを弾くという形態となる。 ヴァージン・アトランティック航空の機内でのライブを切っ掛けにMCAと契約。1987年にアメリカでデビュー・アルバム''Red Dust and Spanish Lace''をリリース。ラジオを中心にヒットし、成功を収める。MCAでは''Natural Elements'' (1988)と''Blue Chip'' (1989)とアルバムを残す。 1990年にMCAがジャズ・レーベルGRPを買収した事により、GRPに所属変更。GRPでの初リリースは同年発表の4作目となる''Reference Point''。このアルバムはグラミー賞にノミネートされた。ジャズ・スタンダードのテイク・ファイヴも収録されており、一風変わったアレンジの曲が聞ける。その後MCA時代のアルバムもGRPで再発される。 1991年に''Back on the Case''を発表、1992年に発表した''Early Alchemy''はサイモンと組んでいた初期の作品を収録している。次いで''The New Edge'' (1993)、''Against the Grain'' (1994)と発表していく。1996年発表の''Arcanum''は彼等のセルフ・カバーアルバムとなり、ロンドンのパインウッド・スタジオで録音されたものである。 ほぼ1年ペースにアルバムを発表していたが、1998年2月5日にウェブが膵臓ガンで夭折。43歳。同年発表の''Positive Thinking...''が彼の遺作となるが、治療中だったためレコーディングには参加できず、作曲など演奏以外での参加となった。この時、ジョン・パーソンズとマイルズ・ギルダーデイルがギタリストとして参加している。尚このアルバムの全曲でウェブの名がクレジットされている。 2000年にレーベルをハイアー・オクターヴ(現在はEMI傘下)に移籍し、前作に参加したパーソンズとギルダーデイルを迎えてバンド形態に新生、''The Beautiful Game''を発表。元々の音楽性を残しながらも、コンテンポラリー・ジャズ(フュージョン)の色を強めた傾向がみられ、新しい音楽性を見出している。このアルバムでパーソンズが抜け、2001年発表の''AArt''にギルダーデイルが正メンバーとして残る。このアルバムはグラミー賞にノミネートされた。2003年発表の''Radio Contact''にはチャック・ローブをプロデューサーに迎えており、自身もギターで数曲参加している。また収録曲の"Little Laughter"は女性歌手を迎え初のフル・ヴォーカル曲となる。2005年に''American/English''を発表。今までの音楽性を崩さないながらも、また新たな手法で音楽性を広げている。尚、親元のEMIの意向によりCCCD仕様であるので注意。 2007年にナラダ・ジャズより''This Way''を発表。リック・ブラウンやジェフ・カシワやダウン・トゥ・ザ・ボーン (Down to the Bone) のニール・カウリー (Neil Cowley) がゲストで参加している。 2011年にはレーベルをヘッズ・アップに移し、''Roseland''をリリースした。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アコースティック・アルケミー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|