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アザトース
アザトース()は、クトゥルフ神話に登場する架空の神性。アザトート、アザトホート、アザトゥースとも。 == 概要 ==
ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが小説で描写した存在。『闇に囁くもの』では「死霊秘法がアザトホートという名称で慈悲深くも隠した、あの角のある空間の向うのもの凄い原子核の渾沌世界」と描写され、『闇をさまようもの』では「万物の王である盲目にして白痴の神アザトホース」とされている。『魔女の家の夢』においては「時空のすべてを支配するという、白痴の実体アザトホース」である。居場所に関しては「白痴の魔王アザトホースが君臨する、<混沌>という窮極の虚空の暗澹たる螺旋状の渦動」となっている。『未知なるカダスを夢に求めて』では、以下の文で表現されている。
『図解 クトゥルフ神話』によれば、狂気に満ちた宇宙の真の造物主だという。別の表現では、如何なる形をも持たない無形の黒影、飢えと退屈に悶える白痴の魔王、名状し難くも恐るべき宇宙の原罪そのものとされている。無限の宇宙の中心部で不浄な言葉を吐き出し続けていると形容される。 暴走するエネルギーの塊で、三次元空間に押し込められるものではないと説かれる。沸騰する混沌が渦巻く最奥に存在する時を超越した無名の房室で、あたかも玉座に大の字になって寝そべっているような様子で泡立ち、膨張と収縮を繰り返している。アザトースの座する周囲では、心を持たない無形の騒がしい踊り子の群が、常に取り巻いて踊り狂いながら太鼓の連打と魔笛の音色で、常に乾いているアザトースの無聊を慰めているという〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アザトース」の詳細全文を読む
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