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生体の血液の酸塩基平衡は一定のpH (7.4) になるように保たれている。平衡を酸性側にしようとする状態をアシドーシス (:en:acidosis)、平衡を塩基性側にしようとする状態をアルカローシス (:en:alkalosis) と言う。 血清pHが7.4未満になった(低下した)状態をアシデミア、7.4より上になった(上昇した)状態をアルカレミアと言う。 ともに全身の細胞にとっての環境の異常であり、高度なものでは呼吸抑制から死に至ることもあるとともに、これらのpH異常は呼吸不全や腎不全など重篤な疾患の結果として生じるため治療の指標になる。このpHの測定は血液ガス分析によってなされる。 ==緩衝系== 通常、酸塩基度が厳密に保たれているのは血液中に含まれる緩衝系の働きによる。これはホメオスタシスの代表的な例である。 緩衝系を代表し、最も大きな緩衝効果を持っているのが重炭酸イオンHCO3-である。水素イオンH+をうけとって :HCO3-+H+→CO2↑+H2O と二酸化炭素の形で排出することができるからである。 この重炭酸イオンを産生しているのは主に腎臓の尿細管である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アシドーシスとアルカローシス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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