|
アシナガグモ属 ''Tetragnatha'' は、アシナガグモ科に所属するクモの分類群である。細長い足と腹部を持つ。また、成虫では顎が大きく発達する。 ==特徴== 全体に縦に細長い中型のクモ。歩脚が前後に細長いだけでなく、腹部も円筒形に細長い。また成体では顎も長く発達する。体色は褐色から灰色で、時に黄色味や緑味を帯びるものもあるが、概して地味なものが多い。 頭胸部はやや縦長で、頭部は幅が狭く、平らで盛り上がらない。眼は前後二列4個ずつの8眼、その眼もほぼ同大で、側眼同士は必ず離れる。 顎は幼生ではそれほど目立たないが、成体では非常に長くなる。顎は頭胸部の幅を超えて左右に張るように伸び、牙に合わせる歯列を持つだけでなく、それ以外の方向に突き出す棘状突起を持つ例が多い。なお、雄では触肢が前に突き出して目立つため、顎を四つ持つように見える〔Astr & Leroy(2000)p.65〕。 歩脚は細くて長い。特に第一脚は長く前に伸び、第三脚が一番短い。 腹部は細い長楕円形から、前方がやや幅広い円筒形など、いずれにしても幅が狭くて前後に細長い。種によっては後端部の背面側が糸疣を越えて伸びる。また、この属では雌の外性器はほとんど見えない。雄の触肢器官では把持器が発達しない。移精針は指示器に包まれて突き出る。 雄は雌よりやや小型で華奢だが、コガネグモ科のものほどの大きな差はない。ただ、顎の突起については雄の方が派手な例が多い。 アシナガグモの名は、足が長いことに由来する。英名はLong-jawed Orb-web spider、またはLong-jawed Water Orb-web spiderと言われ、これは発達した顎に由来する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アシナガグモ属」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|