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アジアインフラ投資銀行(アジアインフラとうしぎんこう、)は、アジア向けの国際開発金融機関。中華人民共和国が提唱し主導する形で発足した。2015年12月25日に発足し〔井出晋平アジア投資銀発足 来月中旬、北京で開業式 毎日新聞2015年12月26日東京朝刊〕、2016年1月16日に開業式典を行った〔和田憲二、北京・井出晋平、ワシントン清水憲司、ロンドン坂井隆之アジア投資銀開業中国、インフラ輸出加速「一帯一路」の資金源 毎日新聞2016年1月17日 東京朝刊〕。 57か国を創設メンバーとして発足し、さらに30カ国が追加で加盟を希望しているとされているが、一方で日本、アメリカ合衆国、カナダなどは2016年1月までに参加していない〔上原啓一 アジアインフラ投資銀行の設立に向けた動きについて 立法と調査 2015. 10 No. 369〕。 資本金の目標は1000億ドルであるが、現在その50.1%の資本が集まっている。 ==背景== 日米が主導するアジア開発銀行(ADB)では、賄いきれない増大するアジアにおけるインフラストラクチャー整備のための資金ニーズに〔ASEANにおけるインフラ需要は毎年600億ドルとする試算がある。〕、代替・補完的に応えるということを目的として、中華人民共和国が設立を提唱した。 中国が既存の国際金融秩序に対して不満を持っていたことが設立の背景にあるとみられている〔。によれば米国が拒否権を持ち米国企業を優先するIMFや世界銀行をおびやかそうとしているとされる〔The IMF Changes its Rules to Isolate China and Russia Michael Hudson 8 December 2015〕。また、習近平は2014年のボアオ・アジア・フォーラムで「アジア運命共同体」の構築を主張し、AIIBがその重要な手段となるとしている。中国には「シルクロード経済ベルト」として活性化することを目指す「一帯一路」構想があり、この構想を実現するためのインフラ整備の金融支援の役割をAIIBが担うと期待される〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アジアインフラ投資銀行」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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