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アダムズ=オニス条約[あだむず=おにすじょうやく]
アダムズ=オニス条約(アダムズ=オニスじょうやく、Adams – Onís Treaty)〔正式名称は「アメリカ合衆国とスペイン間の友好、和解、境界に関する条約 ("Treaty of Amity, Settlement, and Limits Between the United States of America and His Catholic Majesty")〕は、1819年に署名されたアメリカ合衆国とスペイン2国間の条約で、それまでスペイン領であったフロリダ地域の米国への割譲と、現在のテキサス州東部の米国とスペイン領の国境線の画定が主たる内容である。大陸横断条約 (Transcontinental Treaty)、フロリダ購入 (Purchase of Florida) 〔''Britannica Online'' entry "Transcontinental Treaty 〕、フロリダ条約 (Florida Treaty) 〔''A History of British Columbia'', p. 90, E.O.S. Scholefield, British Columbia Historical Association, Vancouver, British Columbia 1913 〕 などとも呼ばれる。この条約により、かねてからの米西間における国境紛争は解決を見たが、総合的には米国外交の勝利だと考えられている。 この条約締結交渉は、北米大陸においてスペインが国境を接する米国、および依然として米国独立の余波にある英国と間の緊張が高まっており、またラテンアメリカのあちこちでは独立戦争が勃発しているという時期に行われた。フロリダに関して、スペインはもはや植民者や軍隊を送り込むといった領土維持政策を行うことができない状態であり、むしろ重荷となっていた。このためスペイン政府は、この条約締結の機会にフロリダを手放し、その代わりにスペイン領テハス(現在のテキサス州付近)のサビーン川沿いの境界紛争を解決できればよいと考えた。この条約により米国は、フロリダのスペイン領土内でスペイン政府から土地の払い下げを受けて居住している米国国籍を持つ人々への権利補償として最大500万ドルを支払い、また、ルイジアナ購入により米国に帰属すると訴え続けてきたスペイン領テハス(テキサス)のサビーン川西岸地域での領土主張を取り下げた代わりに、メキシコ湾岸からロッキー山脈を越えて太平洋岸に達する長大な国境線を画定させることができた。 == 歴史 == 条約はジェームズ・モンロー米国大統領下の国務長官ジョン・クィンシー・アダムズと、スペイン国王フェルナンド7世 〔William E. Weeks, ''John Quincy Adams and American Global Empire '' (Lexington: University Press of Kentucky, 2002), 170-175.〕下の外務大臣ルイス・デ・オニスによって交渉が行われた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アダムズ=オニス条約」の詳細全文を読む
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