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アダン(阿檀、)は、タコノキ科タコノキ属の常緑小高木。亜熱帯から熱帯の海岸近くに生育し、非常に密集した群落を作る。時にマングローブに混生して成育する。 == 特徴 == アダンは高さ 2-6m ほどになる常緑の小高木である。成長とともに太い枝が横に展開し、そこから気根(支柱根)を垂らして接地する〔日本の野生植物 p267〕。この支柱根が木を安定させ、風倒を防いでいる。 葉は幅 3-5cm、長さ 1-1.5m にも達する細長い披針形。基部はやや広がっており、茎を包むような形で生じる。葉は皮質で硬く厚く、落ちても茎には跡が残る〔。アダンの葉の辺縁部や主脈には鋭い棘がある。主脈上のそれは先端近くでは先向き、根本近くでは根本向きになっており、中程では交互の向きに並んいるため、どちら向きにでも刺さるようになっている。 アダンは雌雄異株であり、夏季に雄株は房状の花序、雌株は球状で小型の花序をつける。雄花序は長さ 20-25cm であり、複数の緑色-黄白色の葉状の総包と白色の肉穂花序からなる。総包は長さ 10-20cm、肉穂花序は 4-5cm ほど。肉穂花序は多数の小枝に分岐しており、そこから多数の雄蕊が生じる。雌花序は太い軸の先端から生じる広楕円形。葉状で白色の長さ 10-20cm の総包十数枚を伴う。雌蕊は楕円型〔。 果実は直径 15-20cm ほどでパイナップルに似た外見であり、パイナップルと同様に集合果である。個々の果実は倒卵形で、長さ 4-6cm、幅 3-5cm。内果皮は繊維質、外果皮は肉質〔。若いうちは緑だが熟すと黄色くなり、甘い芳香を発する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アダン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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