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アットバンク : ウィキペディア日本語版
アットバンク

アットバンク@BΛNK)は、三井住友銀行及び西日本シティ銀行が、かつてファミリーマート店舗内に設置していた無人出張所(コンビニATM)である。
== 概要 ==
三井住友銀行による無人出張所の展開は、1999年(平成11年)に当時のさくら銀行とコンビニエンスストアチェーンのam/pm(エーエム・ピーエム・ジャパン)との提携により、am/pm店舗内にさくら銀行の「コンビニブランチ」(無人出張所)を出店することによる「コンビニバンキング」事業としてスタートしたもので、同年3月1日にam/pm東五反田5丁目店(東京都品川区東五反田)に設置されたのが始まりである。設置当初は特に愛称等は与えられていなかったが、先行設置した都内8店舗の利用状況が好調だったことから、同年7月から東京都心部を皮切りに東京都内、横浜・川崎市内、大阪府内にドミナント展開することになり、このときにATMコーナーの名称として「さくら銀行 @BΛNK」の名称が与えられた。名称の「@」には、英語接置詞である "at" から連想される「いつでもどこでも、あなたのそばに (at) ある便利さ」、あるいはメールアドレスのローカル部とドメインを区分する "@" から「時空を超えた先進性」をイメージしたものとされた〔。
関西地区への展開に当たっては、さくら銀行とエーエム・ピーエム・ジャパンの2社にam/pmのエリアフランチャイジーであるエーエム・ピーエム近鉄を加えた3社提携となり、同時期に@BΛNK ATMの稼動時間24時間化・現金振込の受付に踏み切っている。また、九州地区への展開に当たっては、am/pmのエリアフランチャイジーであるジェイアール九州リーテイルおよび地場の第二地方銀行である福岡シティ銀行(当時)を含めた4社提携により、九州内のam/pm店舗にさくら銀行と福岡シティ銀行の共同出張所の形で@BΛNKを展開している。
さくら銀行は2001年4月に住友銀行と合併し三井住友銀行となり、福岡シティ銀行は2004年10月に西日本銀行と合併し西日本シティ銀行となったが、アットバンクのサービスは共に合併後の新銀行に承継されている。
2007年10月より、一部東京都内及び横浜市内のドコモショップ3店舗にも設置されている〔報道発表資料:三井住友銀行が「ドコモショップ」へ無人出張所(@BΛNKとバンクTV)を出店 〕〔三井住友銀行、「ドコモショップ」へ無人出張所(@BΛNKとバンクTV)を出店 〕。また、三井住友銀行傘下にあるSMBC日興証券営業店舗においても、順次設置されている。
2010年3月1日にam/pmの日本法人であるエーエム・ピーエム・ジャパンがファミリーマートに吸収合併され、2011年12月10日までに日本国内のam/pm店舗は閉店またはファミリーマートへ店舗転換したが、アットバンクについては大分・熊本各県内の旧am/pmからファミリーマートへの転換店舗を除いて存置されている。このうち、関東・関西地区設置分のアットバンクは、契約満了に伴い2014年11月4日から順次ゆうちょ銀行ATMへ転換し、2015年3月31日に@BΛNKのサービスを終了。
同年4月以降、SMBC日興証券SMBCコンシューマーファイナンスなどの拠点に残されているかつての「@BΛNK」の拠点は、サービスレベルは原則大きな変更はない(通帳の利用可否や定期預金関連の可否を除いては、一般の店舗外拠点と同じレベルとなる)ものの、「@BΛNK」の名称は用いられていない(管理店も、エーティーエム統括支店からエーティーエムサービス東日本支店/西日本支店に変更されている)。併せて、ATMベンダも日立オムロンから沖電気工業に変更となった。
西日本シティ銀行が設置する分についても、その後、アットバンクの呼称を取り止め、イーネットとの区別のため、ホームページ上では、「ファミリーマートのATM」と表記されている。
なお、「@BΛNK」の名称は当初コンビニATMの名称だけではなく、「新型総合口座・ATM・リモートバンキング」といったリテールサービスを一括りで表す用語としたが、コンビニATMを示す用語に定着して現在に至っている。競合するイーネットは1999年11月に、アイワイバンク銀行LANsは2001年から事業を開始したため、@BΛNKの取り組みは先駆的であった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アットバンク」の詳細全文を読む



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