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アツモリソウ亜科[あつもりそうあか]
アツモリソウ亜科 Cypripedioideae はラン科植物の分類群の一つ。いずれも袋状の唇弁を持つ点が目立つが、それ以外にも独特の構造がある。 ==概説== アツモリソウ亜科はアツモリソウ属・パフィオペディルム属・フラグミペディウム属・セレニペディウム属・メキシペディウム属の5属のみからなる。その花の外見はほぼ共通しており、またラン科中でも独特で、いずれも唇弁は大きく膨らんだ袋状となる。このような花形は他のラン科では類例が多くない。それらを含め、ここに虫を誘導して、出口を通るときに花粉を持たせるような花粉媒介のための装置となっており、虫媒花としての高度な適応と考えられている。 ただ、この類はこのような点だけでなく、花の基本的な構造においても独特であり、古くからヤクシマラン亜科と共にそれ以外のすべてのラン科植物と区別して別群とされた。 分布は熱帯域から寒帯域にまであるが、隔離分布的である。これに含まれる四属はその分布域でもほぼ区別できる。 一属を除いて古くから観賞用として重視され、特にパフィオペディルムは四大洋ランの一つとして数えられる。ただし分布の限定的なものが多く、乱獲による減少が憂慮される例が少なくない。また、洋ランの増殖に用いられるメリクロン法が成功しておらず、そのために未だに希少価値の高いものも多い。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アツモリソウ亜科」の詳細全文を読む
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