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アツモリソウ属[あつもりそうぞく]
アツモリソウ属 ''Cypripedium'' は、ラン科植物に含まれる分類群の一つ。温帯性で、大きな袋状の唇弁を持つ。 ==概説== アツモリソウ属は、ラン科アツモリソウ亜科に所属する。この亜科に所属する四属の内、唯一温帯域に分布を持ち、一部は高山帯やツンドラなど、極めて寒冷な気候の地域にも生育する。 花は大きな袋状の唇弁が特徴的で、アツモリソウはこの唇弁を平敦盛の母衣に見立てたものである。英名はLadys slippersなど、やはり唇弁の特徴にちなんだものとなっている。学名はCypros(ビーナスの島)とpedilon (サンダル)からなり、「ビーナスのスリッパ」の意で、やはり唇弁の形に基づく〔唐澤(1996)p.175〕。 なお、このような特徴はアツモリソウ亜科に共通するが、この属のものは植物体の地上部が夏緑性であることや茎が立ち上がることなどで区別される。 日本産のものは園芸目的の採集圧のため絶滅が危惧されているものが多い。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アツモリソウ属」の詳細全文を読む
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