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アテナイの学堂 : ウィキペディア日本語版
アテナイの学堂[あてないのがくどう]

アテナイの学堂(アテナイのがくどう、)はルネサンスイタリア画家ラファエロ・サンティのもっとも有名な絵画の一つである。描かれたのは、ローマ教皇ユリウス2世に仕えた1509年1510年の間である。バチカン教皇庁の中の、現在ラファエロの間と呼ばれる4つの部屋の壁をフレスコ画で飾ることになって、ラファエロはまず署名の間と呼ばれる部屋から着手することにした。そして、最初に『聖体の論議』を仕上げてから、2番目に手がけたのがこの『アテナイの学堂』〔署名の間の四周の壁には、他に『バルナッソス』『三徳像』を描いている。〕である。その絵は、長きにわたってラファエロの最高傑作とみられてきた。盛期ルネサンスの古典的精神を見事に具現化したものと言えよう〔History of Art: The Western Tradition By Horst Woldemar Janson, Anthony F. Janson〕 。
== 概要 ==
この絵に描かれている人々は有名な古代ギリシアの哲学者たちである。研究者たちは、ギリシアの学者(哲学者・科学者)のほとんどをこの絵の中で見つけることができるはずだと言い続けてきた。しかし、ラファエロははっきりと誰を描いたと言っていなかったので、絵の中に描かれている人物が誰か、正確に言い当てることははなはだ難しい。それを説明する同時代の記録も存在していない〔Daniel Orth Bell, New identifications in Raphael's 'School of Athens.' Art Bulletin, Dec. 1995.〕。さらに問題を悪化させるのは、ラファエロは、絵の中の哲学者・科学者が誰なのかを読み解いてもらうための全員分の仕掛け(図像学)を作っていたはずだが、それを記録として残していなかったことだ〔〔。とはいっても、絵の中に誰を描くかの選択をするのに、多くの人の承認が要ったはずと思われる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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