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アデホビル
アデホビル(またはアデフォビル、Adefovir)とは、DNAアナログで、B型慢性肝炎の治療に用いられる逆転写酵素阻害剤のこと。2つのピボキシル基が導入されたアデホビル ピボキシル(adefovir pivoxil、Bis(2,2-dimethylpropanoyloxymethyl)[2(- 6-amino-9H-purin-9-yl)ethoxymethyl]phosphonate)が製剤として用いられており〔グラクソ・スミスクライン、p2。〕〔グラクソ・スミスクライン、p9。〕、通常、これについてもアデホビルとして慣用的に呼称される〔論文p519の英題も参照のこと。〕。商品名はヘプセラ®錠10。 グラクソ・スミスクライン株式会社販売。 ==薬理==
B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus, 以下HBV)は、その生活環のなかでRNAからDNAへの逆転写を行う。ヒトは逆転写を必要としないので、この段階を阻害すればHBVの複製のみを阻止できる。ラミブジンも同様の効果をもつが、逆転写酵素の変異により、薬効を失うことがある。アデホビルはラミブジン抵抗性となる逆転写酵素にも効果があり、複製阻害によりウイルスの増殖を阻止する。HBV共有結合閉環DNA(cccDNA)と呼ばれる段階でのウイルスDNAには作用せず、cccDNAは細胞内に残存するため、継続的に服用する必要がある。 日本では、ラミブジンとの併用が原則であったが、2008年9月よりアデホビル単独での治療が認可された〔グラクソ・スミスクライン、p3。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アデホビル」の詳細全文を読む
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