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アデレード級フリゲート () は、オーストラリア海軍のフリゲート。オリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートの長船体型(LAMPS Mk III対応型)を元に購入あるいはライセンス生産した物であり、6隻が建造された。 原級との差異はほとんど存在しないが、アメリカのトッド・パシフィック造船所で建造された4隻の艦(アデレードからダーウィンまで)は当初は短船体型であり、ダーウィンのみ建造中に、他の3隻は建造後に艦尾を延長してS-70B-2 LAMPSヘリコプターに対応した。また、ライセンス生産された2隻は、当初よりLAMPS Mk.III対応の長船体型として建造されている。 == SEA 1390改修 == 1990年代中盤より、オーストラリア海軍は、本級に対するアップグレード計画であるSEA 1390を発動している。SEA 1390の総コストは14億6,000万オーストラリア・ドルと見積もられており、その対象となるのは初期の2隻を除く4隻で、主な改修内容は下記のとおりである。 * 対空レーダーの改良: AN/SPS-49(V)4 から AN/SPS-49A(V)1MPU に更新。 * ソナーの換装: SQS-56艦底ソナーは撤去され、アンザック級フリゲートと同じくタレス社製のスフェリオン・ソナーに換装されるほか、曳航ソナーも装備される。 * C4Iシステムの大幅増強: NCDS (Naval Combat Data System)、ADACS (Australian Distributed Architecture Combat System)が導入され、また、リンク 16にも対応する。 * 電子戦機能の強化: AN/SLQ-32にかえてC-PEARLを導入。 * FCSの改良: Mk.92 mod.2からMk.92 mod.12へ。これにより、出力と信頼性が向上するほか、慣性誘導装置へのアップリンクが可能になることから、SM-2MRおよびESSMの性能を十分に発揮できるようになる。 * Mk.41VLS (8セル)の追加装備: クアッド・パックにより、ESSM個艦防空ミサイル32発を収容する。 * Mk.13 GMLSの小改修: SM-2MRの運用に対応する。 これらの改修により、本型は、ホバート級駆逐艦が登場する2010年代前半まで、オーストラリア海軍の最有力の防空艦として、艦隊にとどまる予定である。 Image:HMAS Sydney 1702120425.jpg|SEA 1390改修によってMk.41 mod.16 VLSを搭載した3番艦「シドニー」 Image:HMAS Sydney VLS.jpg|「シドニー」に搭載されたMk.41 mod.16 VLSを上方から撮影 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アデレード級フリゲート」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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