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アナフィラキシー様症状 : ウィキペディア日本語版
アナフィラキシー[しょくもついぞんせいうんどうゆうはつせいあなふぃらきしー]

アナフィラキシー()とは、ヒトや他の哺乳類で認められる、急性の全身性かつ重度なI型アレルギー反応の一つ。ギリシャ語である「ανα ana(反抗して)」と「φύλαξις phylaxis(防御)」を語源とする〔"Anaphylaxis." Etymology. ''Oxford English Dictionary''. http://dictionary.oed.com.〕。ほんの僅かなアレルゲンが生死に関わるアナフィラキシー反応(アナフィラキシーショック)を引き起こすことがある。アナフィラキシーは、アレルゲンの摂取、皮膚への接触、注射や時に吸入により惹起され得る。
== 症状 ==
アナフィラキシーの症状は、IgEと他のアナフィラトキシンの反応が関与する。すなわち、これらの物質は肥満細胞からヒスタミンや他の媒介物質(メディエーター)を遊離(脱顆粒)させ、さらにヒスタミンは細動脈の血管拡張や肺の細気管支の収縮、気管支痙攣(気管の収縮)を引き起こす。
ヒスタミンや他のメディエーターは身体の別器官の組織で遊離されるが、これらが(血流等を介して他の部位に運ばれ)気管収縮とこれに伴う喘鳴や呼吸困難、そして胃腸症状(腹痛、さしこみ、嘔吐、下痢など)を引き起こす。ヒスタミンは血管拡張(これに伴う血圧低下)と血流から組織への体液漏出(これに伴う血流量低下)を引き起こし、これらが影響してショック症状を呈する。体液が肺胞に漏出することもあり、これが肺水腫を引き起こす。
アナフィラキシーで見られる症状には以下のようなものがある。
* 多尿
* 呼吸困難(呼吸促拍)
* 低血圧
* 脳炎
* 失神
* 意識不明
* 蕁麻疹
* 紅潮
* 血管性の浮腫(口唇、顔面、首、咽喉の腫脹):生命の危機を呈することがある
* 流涙(血管性浮腫やストレスによる)
* 嘔吐
* 掻痒
* 下痢
* 腹痛
* 不安

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アナフィラキシー」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Anaphylaxis 」があります。



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