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アナベナ : ウィキペディア日本語版
アナベナ

アナベナ(''Anabaena'')は、藍藻綱ネンジュモ目ネンジュモ科アナベナ属に分類される生物群の総称。青緑色の藻類で、プランクトンとしても認識される。
== 概要 ==
青緑色の細胞が数珠のようにつながって糸状体を形成しており、群体の端から端まで基本的に同じ太さとなる〔若林徹哉 (監修)「やさしい日本の淡水プランクトン図解ハンドブック」(2007年、滋賀の理科教材研究委員会)pp.16-17〕。細胞の形は球形か樽形で、顆粒ガス小胞を含む異型細胞を持つ場合もある〔。
アナベナには空気中の窒素を同化する窒素固定能があり、アカウキクサなど一部の植物と相利共生している。またアナベナは神経毒を生成する藍藻の一種で、野生動物をはじめ家畜やペットなどに害を与えることもある。夏期には大量発生してアオコを形成することもある〔。
1999年には、アナベナのDNAを解析するシーケンシングプロジェクトが開始され、全ゲノム(720万塩基対)が解読された。研究対象としては、窒素アンモニアに固定する能力を持った異型細胞に焦点を当てられることが多い。またある種のアナベナは水田を肥沃にするための自然肥料として用いられている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アナベナ」の詳細全文を読む



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