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アパメイア : ウィキペディア日本語版
アパメア

アパメア(Apamea)またはアパメイア(Apameia、ギリシア語:、アラビア語:أفاميا , آفاميا , アファミヤ)はシリア北西部にある都市遺跡。オロンテス川右岸にあり、セレウコス朝の四大都市といわれる繁華な都市のひとつで、軍馬や物資などを集積する軍事都市でもあった。同じアパメアという名のほかの都市と区別するために「シリアのアパメア」()または「オロンテス河畔のアパメア」とも呼ばれる。アパメアについてはストラボン『』(xvi. p. 752)やプトレマイオス『』(v. 15. § 19)などにて言及されている。
== 歴史 ==

=== セレウコス朝の大都会 ===

アパメア史跡はシリア西部の都市ハマーの北西55kmに位置し、ガブ(Ghab)の谷間を見下ろす高台にある。もとはパルナケ(Pharnake)と呼ばれる町だったが、アレクサンドロス大王の征服後、シリアをギリシャ化するという政策のもとに、マケドニア風のペラ(Pella)の名で短期間呼ばれた。その後、セレウコス朝を創始したセレウコス1世により紀元前300年に拡大・要塞化され、バクトリア出身の妻アパメー(Apama)の名を採ってアパメアと名づけられた。要塞は、湿地や湖を作りながら屈曲するオロンテス川が作り出した半島状の丘の上に建てられた。この半島のように突き出した形から、「Cherronêsos(ケロネソス、岬)」というアパメアの別名が生まれた。セレウコス1世は軍の兵站基地をこの町に置き、500頭の戦象、30,000頭の雌馬、300頭の種馬を集めた。紀元前2世紀に王を僭称したディオドトス・トリュフォン(Diodotus Tryphon)はアパメアを拠点として作戦行動を行った。
アパメアは、東方との交易路と、オロンテス川沿いにエジプトから北方へ至る路が交わる地であり、繁栄を極めた時期には人口は50万人に達したとされる。アパメアは、首都アンティオキア、その外港セレウキア・ピエリア、アパメアの西の港ラオディケイアと並んで「シリアのテトラポリス」(四大都市)と呼ばれた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Apamea, Syria 」があります。



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