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アブギダ
アブギダ(''abugida''。アルファシラバリー ''alphasyllabary''、シラビックス ''syllabics'' とも)は、文字体系の分類のひとつ。子音の符号(書記素)だけを書くと、子音にある決まった母音が続くものとして読む。その母音をなくしたいときや、ほかの母音を続けたいときは、補助的な符号を使うなどしてそのことを明示するのが普通である。デーヴァナーガリーなどの、インド語派で用いられるブラーフミー系文字のさまざまな文字体系をはじめとして、現在世界で用いられる文字体系のおよそ半数はアブギダである。 == 概要 == アブギダと比較した場合、例えば音節文字では、似た音価を持つ記号同士であっても似ていない。また狭義のアルファベットでは、子音と母音それぞれを表す記号が別々にあるため、子音として書かれていたものが母音の役割を果たすようになることさえある。またアブジャドでは、原則として子音を表す記号だけがあり、母音を表す補助的な符号なども多くの場合付けない(これらの文字体系をまとめて、俗に「アルファベット」と呼ぶこともある)。 アブギダという用語は、ゲエズ語のエチオピア文字(ゲエズ文字)の最初の4つの文字「አቡጊዳ」(' b g d)それぞれに、エチオピア文字の最初の4つの母音()を付加して作った造語である。この順序は古代北方セム文字の順序「アレフ、ベト、ギメル、ダレト」(ラテンアルファベットで言うと A B G D)とも一致する。また、アルファベットという語がギリシア文字の最初の 2 字「アルファ、ベータ」(, ) を元にしているのともよく似ている。 アブジャドおよびアブギダという用語はの創案になるものである。これらの用語は必ずしも広く受け入れられているわけではない。ほかの用語としては音素音節文字(alpha-syllabary)などがある。リチャード・サロモンはインドの伝統的な用語であるアクシャラを使うことを提案している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アブギダ」の詳細全文を読む
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