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ティベリウス・ユリウス・アブデス・パンテラ(Tiberius Iulius Abdes Pantera, 紀元前22年頃 - 紀元後40年)は、弓兵第一コホルスに属したローマの兵士である。 2世紀の哲学者ケルススが主張する〔イエスの父についてのケルススの主張 〕、イエスの母マリアとのあいだで不義を行い、イエスを産ませたとされるローマの兵士パンテラ(Panthera)〔ケルススの著書は湮滅し伝存していないが、オリゲネスの反論文(''Contra Celsum'' 『ケルスス反駁』)に主張が引用されている。〕を、彼に比定する見解がある〔''La vita di Gesù'', 1966, 466 pp〕。 == 概説 == 1859年にドイツの Bingerbrück で、鉄道工事の際にアブデス・パンテラの墓石が発見された。墓石には碑文が記されており、それに従えば、シドニア出身で、40年にわたりローマの兵士として、弓兵第一コホルスで軍務についていた。長年の兵士としての貢献により彼にはローマ市民権が与えられたと考えられ、ティベリウス帝治下にあって、ティベリウス・ユリウスというローマ人の名を、このときに授かったと推定される。彼は62歳で没した。 この碑文から、アブデス・パンテラはフェニキアのシドン出身と解釈される。また彼が弓兵第一コホルスに所属していたことより、マリアが子を身籠もった時期に、ユダヤの地で軍務に就いていたことが推定される。この時期、彼の所属する部隊はユダヤに駐屯していたからである。ここより、このパンテラが、ケルススの主張する、イエスの父親と比定される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ティベリウス・ユリウス・アブデス・パンテラ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tiberius Iulius Abdes Pantera 」があります。 スポンサード リンク
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