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アブロサウルス
アブロサウルス(''Abrosaurus'' 「繊細なトカゲ」の意味)はジュラ紀中期に現在のアジアに生息していたマクロナリア類の竜脚類恐竜の属の一つである。中国四川省の大山舗累層(en)で発見された多数の恐竜の一つである。多くの竜脚類と同じように、四足歩行の草食動物であったが、竜脚類としては小型で体長は9 m以下であった。頭部は四角く、頂部は鼻腔を含む高い骨質のアーチになっていた〔Upchurch, P., Barrett, P.M. & Dodson, P. 2004. Sauropoda. In: Weishampel, D.B., Dodson, P., & Osmolska, H. (Eds.) ''The Dinosauria'' (2nd Edition). Berkeley: University of California Press. Pp. 259–322.〕。 ==命名== 属名は、ギリシャ語で「繊細な」のという意味の''αβρο''(''abros'')と「トカゲ」を意味する''σαυρος''(''sauros'')から「繊細なトカゲ」の意味で、薄い骨の支柱で区切られた大きな開口部をもつ頭骨の特徴にちなむものである。現在知られている種は ''A. dongpoi''のみであり、この種小名は蘇東坡としても知られる11世紀の中国の詩人蘇軾 に献名されたもので、蘇軾が四川出身であることにちなむ。 アブロサウルスの命名には長く、入り組んだ過程があった。アブロサウルスは1984年に発見され、中国の古生物学者である歐陽輝により1986年にPh.D.の学位論の中で "A. gigantorhinus"として記載された。しかし、 "Abrosaurus gigantorhinus"という種名は少なくとも1回は不正確に使用されたことはあるものの〔Zhang Y. & Chen W. 1996. Preliminary research on the classification of sauropods from the Sichuan Basin, China. In: Morales, M. (Ed.). ''The Continental Jurassic''. ''Museum of Northern Arizona Bulletin''. 60: 97-107.〕、ICZNの基準を満たすものではないため、裸名(''nomen nudum'')として扱われた。歐陽は1989年にこの種を''A. dongpoensis''として公式に記載したものの〔Ouyang H. 1989. new sauropod dinosaur from Dashanpu, Zigong County, Sichuan Province (''Abrosaurus dongpoensis'' gen. et sp. nov.) . of the Zigong Dinosaur Museum . 2: 10-14. Chinese 〕、学名においてラテン語の接尾語''-ensis'' は正確には場所を称えるのに使用するものであるため、より正確な男性の個人を称えるために使用する接尾語である''-i''を含む名に改正されている〔Peng G. & Shu C. 1999. Vertebrate Assemblage of the Lower Shaximiao Formation of Sichuan Basin, China. In: Wang Y. & Deng T. (Eds.). ''Proceedings of the Seventh Annual Meeting of the Chinese Society of Vertebrate Paleontology''. Beijing: China Ocean Press. Pp. 27–35.〕。 ''Abrosaurus dongpoi''が現在この分類群の名として受容されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アブロサウルス」の詳細全文を読む
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