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アプシュルトス()、あるいはアブシュルトス()は、ギリシア神話の人物である。 アポロドーロスによればコルキスの王アイエーテースとオーケアノスの娘エイデュイアの子で、メーデイア〔アポロドーロス、1巻9・23。〕、カルキオペーの弟だが〔アポロドーロス、1巻9・1。〕、ロドスのアポローニオスによるとアイエーテースとコーカサスのニュムペーのアステロディアーの子で、異母兄弟のメーデイア、カルキオペーの兄である〔ロドスのアポローニオス、3巻241~244。〕。 アプシュルトスはメーデイアがアルゴナウタイを助けたために殺されたが、様々な説がある。 == 神話 == ===アポロドーロス=== アポロドーロスによれば、アプシュルトスはメーデイアに殺された。イアーソーンとアルゴナウタイが金羊毛の毛皮を求めてコルキスにやって来たとき、メーデイアはイアーソーンを助けた。そしてイアーソーンとともにコルキスから逃亡するさいにアプシュルトスも一緒に連れて行き、アイエーテースが追いかけてくるとアプシュルトスを八裂きにして海に投げ込み、時間を稼いだ。アイエーテースが海からアプシュルトスの遺体を拾い集めたときにはアルゴー船を見失っていたため、アイエーテースは引き返してアプシュルトスを埋葬し、埋葬した地をトモイと名づけた〔アポロドーロス、1巻9・23~9・24。トモイは黒海沿岸の地。〕。 エウリーピデースの悲劇『メーデイア』でもアプシュルトスはメーデイアの弟であり、アルゴー船に乗るときに殺されたと述べられている〔エウリーピデース『メーデイア』167~168、1334。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アプシュルトス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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