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アポロ誘導コンピュータ(アポロゆうどうコンピュータ、Apollo Guidance Computer、AGC)とは、アポロ宇宙船の全航行機能を自動制御し、宇宙飛行士が飛行情報を確認/修正するために使われた、リアルタイム組み込みシステムである。ワード長16ビットで、データ15ビット、パリティ1ビットである。AGC上のソフトウェアの大部分はコアロープメモリと呼ばれる特殊なROMに格納されており、小容量の読み書き可能な磁気コアメモリをデータ格納用に備えている。 宇宙飛行士はDSKYと呼ばれる数値表示部とキーパッドから構成される装置でAGCとやりとりする。AGCとDSKYは、アポロ計画のためにMIT器械工学研究所で開発された。AGCは初期の集積回路を採用したコンピュータの1つである。 == アポロの中のAGC == 月への飛行には毎回2つのAGCを使った。ひとつは司令船で、もうひとつは月着陸船で使われた。指令船のAGCは誘導/航行システム (G&C) の中央部にあった。月着陸船のAGCでは(Primary Guidance, Navigation and Control System、一次誘導/航行/制御システム)が動作し、頭字語PGNCSを「ピングス」と発音した。 各ミッションでは他にもふたつのコンピュータを使用していた。 * サターンV型ロケットのS-IVBにあるIBM製の航行コンピュータ(LDVC) * 月着陸船のAbort Guidance System(AGS)というTRW製の小さな機械。AGSはPGNCSの障害が発生したときに使われ、月から離陸して司令船にドッキングするまでを制御する。着陸には使えない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アポロ誘導コンピュータ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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