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アマガイ(蜑貝)、学名 ''Nerita japonica'' は、アマオブネガイ目アマオブネガイ科に分類される巻貝の一種。本州南部・四国・九州・朝鮮半島南部の海岸の岩礁や岩礫地などに見られる半球形の巻貝である。 ''Nerita'' 属を更に細分化した分類では''Heminerita'' 亜属に分類され、これを属として学名 ''Heminerita japonica'' とした文献もある〔黒田徳米・波部忠重・大山桂 生物学御研究所編『相模湾産貝類』1971年 丸善 ISBN 4621012177〕。またアマオブネガイ科の海産種には、和名に「○○アマガイ」とつけられたものが多い。但しシラタマアマガイ、アマガイモドキ、シンカイフネアマガイ等は和名に「アマガイ」が含まれるが、科のレベルで分類が異なる。 ==特徴== 成貝は殻径・殻高とも10-20mmほど。貝殻は半球形で堅い。他のアマオブネガイ科貝類と同様に体層(巻きの一番下)が大きく発達している。螺塔は4階あるが小さく、斜め上に低く突き出る。 殻表は光沢がなく、弱い螺肋や成長線があるものからほとんど平滑なものまで変異がある。地色は黒色で、黄白色-橙色の三角斑や稲妻状の縦線が入るが、個体変異に富み様々な模様が見られる。老成個体では殻表が磨耗し一様な黄灰色-灰褐色になってしまったものもいる。殻口はD字形で、その周囲には黄色の滑層が広がる。蓋は石灰質で、外側に小さな顆粒が密布する〔〔内田亨監修『学生版 日本動物図鑑』北隆館 1948年初版・2000年重版 ISBN 4832600427〕〔波部忠重監修『学研中高生図鑑 貝I』1975年〕〔波部忠重・小菅貞男『エコロン自然シリーズ 貝』1978年刊・1996年改訂版 ISBN 9784586321063〕〔小菅貞男『ポケット図鑑 日本の貝』1994年 成美堂出版 ISBN 4415080480〕〔奥谷喬司 編『日本近海産貝類図鑑』(アマオブネガイ科解説 : 土屋光太郎)2000年 東海大学出版会 ISBN 9784486014065〕〔三浦知之『干潟の生きもの図鑑』2007年 南方新社 ISBN 9784861241390〕。 アマオブネ ''Nerita albicilla'' に似るが、アマオブネは本種より大形になること、螺塔が突き出ないこと、殻口内唇の滑層が厚く発達して顆粒や歯が並ぶこと、潮間帯下部に生息し帯状分布が低いこと等で区別できる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アマガイ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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