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アミガサダケ : ウィキペディア日本語版
アミガサタケ

アミガサタケ(''Morchella esculenta'' (L.) Pers. var. ''esculenta'')は、アミガサタケ科アミガサタケ属に属する子嚢菌類キノコの一種である。
== 形態 ==
子実体は類球形ないし卵形の頭部と太くて明瞭な柄とで構成され、全体の高さは5-12 cm(あるいはそれ以上)に達する。頭部は淡黄白色ないし黄褐色または帯赤褐色を呈し、肋脈に囲まれた多数の蜂の巣状の窪みの集合体となる。柄は歪んだ円筒状をなし、白色ないし淡黄褐色で表面はざらつく。頭部・柄を通じて中空で、肉は薄くてもろく、ほぼ白色で傷つけても変色することはなく、ほとんど無味無臭である。
胞子紋は淡黄色〔椿啓介、1978.''Morchella esculenta'' Pers. ex St.-Amans. ''in'' 宇田川俊一・椿啓介・堀江義一・三浦宏一郎・箕浦久兵衛・山崎幹夫・横山竜夫・渡辺昌平、1978.菌類図鑑(上) pp.723-724.ISBN 978-4-06129-962-7.〕、あるいはオレンジ色を帯びた黄褐色〔Phillips, R., 1991. Mushrooms of North America. Little Brown & Company, London. ISBN 978-0316706131.〕を呈する。
頭部の窪みの内面に多数の子嚢が林立した子実層を形成し、子嚢の内部に胞子を生じる。子嚢は細長い円筒状で無色・薄壁、ヨウ素溶液で青く染まることはなく、先端に薄い円盤状の蓋を有し、成熟すれば蓋が外れて胞子を射出する。胞子は卵状楕円形あるいは広楕円形で油滴を欠き、多数のを含んでいる〔Korf, R. P., 1972. Synoptic key to the genera of the Pezizales. Mycologia 64: 937-994 + 1 plate.〕〔Roper, M., Petter, R. E., Brenner, M. P., and A. Pringle, ., 2008. Explosively launched spores of ascomycete fungi have drag-minimizing shapes. Proc. Nat. Acad. Sci. USA 105: 20583-20588.〕。子実層には、子嚢とともに多数の側糸(先端が僅かに膨らんだ、重相の不稔菌糸)が混在する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Morchella esculenta 」があります。



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