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アミグダリン : ウィキペディア日本語版
アミグダリン

アミグダリン (amygdalin - C20H27NO11) とは、青酸配糖体の一種。レートリル (laetrile) とも呼ばれる。主にウメアンズモモビワなどのバラ科植物の未成熟な果実種子などに含まれる。加水分解されると]を発生する。
== 解説 ==
アミグダリンそのものには毒性は無い。エムルシン (emulsin) という酵素によって加水分解されるとグルコースマンデロニトリルが生成され、さらにマンデロニトリルが分解されると杏仁豆腐やビワ酒に共通する芳香の原因になるベンズアルデヒドシアン化水素(青酸、猛毒であるが長期保存すれば分解されて無害になる)を発生する。
エムルシンはアミグダリンを含む未熟な果実などと一緒に含まれる事が多く、アミグダリンを含む果実が熟すにつれてエムルシンの作用によりアミグダリンは分解され、濃度が下がっていく。この時に発生する青酸も時間と共に消失していく。このため、熟したウメやアンズなどをヒトが経口摂取しても青酸中毒に陥る心配はほとんど無い。
エムルシンは、動物の体内に存在するβ-グルコシダーゼという酵素の一種である。高濃度のアミグダリンが残った果実などを経口摂取すると、エムルシンとβ-グルコシダーゼによってアミグダリンは体内で加水分解され、青酸を発生し、中毒を起こす。ただし、致死量は遊離した青酸の状態でおよそ60mgとされており、この量を満たすためには多くのアミグダリン(未成熟なウメで100~300個ほど)を必要とするため、少量であればに至るほどの効果は表れない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アミグダリン」の詳細全文を読む



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