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アメリカスカップあるいはアメリカズカップ〔日本語表記については争いがあり、小島敦夫『至高の銀杯―アメリカス・カップ物語』1989年刊 ISBN 978-4788787292 では「アメリカスカップ」を正しい表記としている。一方で、日本人参加者による書籍(ISBN 978-4807233069)や、スポンサーのルイ・ヴィトン公式サイトでは「アメリカズカップ」という表記が使われている。発音は、イギリス英語ではアメリカ「ス」(s)、アメリカ英語ではアメリカ「ズ」(z)である。〕(''America's Cup'')は、1851年より現在まで続く国際ヨットレース。また、その優勝杯の名。その成立は近代オリンピックより45年、サッカーのワールドカップより79年、全英オープンゴルフよりも9年早く、継続して使用されている世界最古のスポーツトロフィーとして広く一般に認知されている。〔http://original.britannica.com/eb/article-9006143/Americas-Cup〕〔http://www.pubquizhelp.com/sport/sport-trophies.html〕 名称の由来は最初の優勝艇の『アメリカ号』の名を冠した『アメリカ号のカップ』であり、決して『アメリカ合衆国のカップ』という意味ではない。しかし、その後132年に亘ってアメリカ合衆国のヨットクラブがカップを防衛してきたため、事実上『アメリカ合衆国のカップ』と同じ定義で称される。 競技の本質は、カップの寄贈者が記した贈与証書の規定に基づき、アメリカズカップを掛けてマッチレース(1対1)形式で争われるヨットクラブ間の国際親善レースである。しかし、使用されるヨットは出場国で建造しなければならないため、参加各国の造船工学・建築工学・材料工学・流体力学・航空力学・気象学などの最先端技術や軍事からの応用技術が投入される等、参加国の威信を賭けた国別対抗レースとしての一面も持ち合わせている。またこれら最新ヨットにはオリンピックメダリストら多数のトップセーラーが乗り組むことあり、一般にヨットレース全般、或いはインショア(沿海)レースの最高峰として位置づけられており、別名「海のF1」とも称される。 ==沿革== ===競技の成立とアメリカの連勝=== 1851年、イギリス・ロンドンで開催された第一回万国博覧会の記念行事としてロイヤル・ヨット・スコードロン(Royal Yacht Squadron)が主催したワイト島一周レースに端を発する。このレースにアメリカからただ1艇参加した「アメリカ」号が優勝し、ビクトリア女王から下賜された銀製の水差し状のカップを自国に持ち帰った。その為、このカップは「アメリカ」号のカップ、すなわち"アメリカズカップ"と呼ばれることとなった。その後「アメリカ」号のオーナー達は、「カップの保持者は、いかなる国の挑戦も受けねばならない」ということを記した贈与証書(Deed of Gift)とともに、このカップをニューヨーク・ヨットクラブ(New York Yacht Club;NYYC)へ寄贈した。これに基づき1870年第1回「アメリカズカップ」が開催され、現在に至っている。 その後多くの富豪がヨットを持ち込みアメリカに挑んだが、ことごとく敗れ去った。インド紅茶のサー・トーマス・リプトン等もその一人である。アメリカは1983年に初めて敗れるまで132年間に亘ってカップの防衛に成功し、この連勝はスポーツ史に残る偉業と賞賛されてきた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アメリカスカップ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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