|
アメリカ合衆国上院仮議長(アメリカがっしゅうこくじょういんかりぎちょう、〔と表記される場合もある。〕)は、アメリカ合衆国上院第2の高位であり、かつ最上位の上院議員である。 == 概要 == アメリカ合衆国憲法によれば、上院議長は副大統領が兼務し、可否同数の場合にしか投票できない(議長決裁)ながらも上院で最上級の役職である。 仮議長は上院によって選出され、慣例的に多数党の最長老議員が務めることとなっている。ただし通常は、副大統領も仮議長も議会を主宰することはない〔ただし仮議長に関しては、この2011年9月29日の議会 (C-SPANが公開している過去の議会中継の録画ビデオ)のように、pro forma session(プロ・フォルマ・セッション、審議すべき議題はないが、規則等の都合上形式的に開かれる議会)の議事を進行することはある。〕。議会を主宰する任務は、一般的に多数党の新米上院議員に委ねられる(上院仮議長代行 Acting President pro tempore)。これは、彼らに議事手続きを学ばせるためである〔CNN Archives - Hillary takes Senate gavel– for an hour 〕。仮議長の大統領継承順位は、副大統領、下院議長に続く第3位である。 現在の上院仮議長は、オリン・ハッチ(共和党、ユタ州選出)である。 「pro tempore(英語式発音IPA: /ˈproʊ ˈtɛmpəˌri/)」はラテン語で「臨時の、一時的な」を意味する。これは、本来仮議長はこれを文字通り必要に応じて臨時に選出する役職だったことに由来し、直訳して臨時議長とも訳される。上院議長たる副大統領はかつては恒常的に上院本会議で議長役をつとめていたので、副大統領が遊説・外遊・病気・その他何らかの理由でこれを果たせない場合、あるいは副大統領が大統領に昇格したり死去して不在になった場合に限って、仮の議長が必要となったわけである。当時は議会の1会期の間に数回にわたってこうした仮の議長が選ばれていたことがあるのもこのためである。仮議長が常任の役職なったのは1890年のことである。意訳として議長代行とも訳され、この場合仮議長代行には「議長代行代理」があてられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アメリカ合衆国上院仮議長」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 President pro tempore of the United States Senate 」があります。 スポンサード リンク
|