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アメリカ合衆国憲法修正第14条 : ウィキペディア日本語版
アメリカ合衆国憲法修正第14条[あめりかがっしゅうこくけんぽうしゅうせいだい14じょう]

アメリカ合衆国憲法修正第14条(アメリカがっしゅうこくけんぽうしゅうせいだい14じょう、英:Fourteenth Amendment to the United States Constitution、あるいはAmendment XIV)は、南北戦争後に成立した3つの憲法修正条項(レコンストラクション修正条項群)の1つであり、元奴隷の権利を確保することが意図されたものである。これには適正手続条項や平等保護の条項が含まれている。1866年6月13日に提案され、1868年7月9日に批准された〔Benjamin, Theodore J. Lowi, and Margaret Weir, ed. ''We the People: An Introduction to American Politics; Sixth ed.'' New York: W.W. Norton & Company. , A14. However, according to the Library of Congress site posted below, a different ratification date of July 28, 1868 is given.〕。権利章典の成立以後ではおそらく最も重要な憲法枠組みの変更となった。
この修正条項はアメリカ合衆国市民としての身分の広範な定義が盛り込まれており、アフリカ系アメリカ人を市民として排除した「ドレッド・スコット対サンフォード事件」の判決を覆すことになった。各州に対しては、その司法権の範囲内で市民に限定せずすべての人(法人を含む)に対する法の下の平等保護を求めている。また、20世紀半ばには「ブラウン対教育委員会事件」のような法的差別を排除するために用いられた。適正手続条項は、プライバシーの権利や妊娠中絶ロー対ウェイド事件)などの問題に関する重要で議論の多い判例を生むことになった。
レコンストラクション修正条項群の他の2つは修正第13条奴隷制度の禁止)と修正第15条(人種に基づく参政権付与の禁止)である。アメリカ合衆国最高裁判所判事ノア・スウェインによれば、「これらの修正条項はかなり良く解釈されて新しい「マグナ・カルタ」の品位に達していると言ってもよいかもしれない」と評価された〔''In Re Slaughterhouse Cases'', 83 U.S. 36 (1872) (Swayne, J., dissenting).〕。
== 市民としての身分および公民権 ==
修正第14条の第1節では市民としての身分を定義し、各州には公民権を規定するよう要求している。
1857年の「ドレッド・スコット対サンフォード事件」の判決では、アフリカ系アメリカ人がアメリカ合衆国の市民ではなく、またなり得ないとし、市民に許される特権や免除権を享受できないとしていたが、アメリカ合衆国議会がこれを覆したことになった。1866年公民権法では既に、アメリカ合衆国で生まれた全ての者に合衆国の市民であることを認めていた。修正第14条の枠組みは、議会の権威でこれに違背する法を通すことを求めて最高裁がこの条項を違憲とすることを防止し、あるいは議会が単に多数決でこの条項を変えることを防止するために、憲法の中にこの原則を置いた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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