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アメリカ合衆国最高裁判所(アメリカがっしゅうこくさいこうさいばんしょ、Supreme Court of the United States、略称:SCOTUS)は、アメリカ合衆国の最上級の裁判所であり、アメリカ合衆国連邦政府の司法府(連邦裁判所)を統括する。合衆国憲法第3条第1節の規定に基づき設置された唯一の裁判所(他の連邦の下級裁判所は連邦法に従って設置されている)。 日本では連邦最高裁判所と呼ぶことも多い。 == 概要 == 合衆国最高裁判所は、その長官である首席判事(しゅせきはんじ、Chief Justice)と8人の陪席判事(ばいせきはんじ、Associate Justices)から構成される。この首席判事のことを日本では便宜上、最高裁長官(さいこうさいちょうかん)と意訳している。 最高裁長官と陪席判事は、大統領が指名し、任命するが、任命には上院による助言と同意が必要とされる(合衆国憲法2条2節2項)。最高裁長官と陪席判事はいずれも終身制で、本人が死去または自ら引退するまでその地位を保証され、弾劾裁判以外の理由では解任されることはない(同3条1節。ただし、現在までに弾劾によって解任された判事はいない)。なお、日本では現職の最高裁判事が年を経て最高裁長官に昇格することが多いが、アメリカでは最高裁長官と陪席判事はそれぞれ別個に任命されることになっており、長官が死去または引退した場合には外部から新たな長官が任命されるのが普通で、陪席判事が長官に昇格した例は少ない〔2012年現在までにおけるアメリカ合衆国の歴代最高裁長官17名中、現職の陪席判事から長官に昇格したのは、第9代長官ホワイト・第12代長官ストーン・第16代長官レンキストの3名のみである。その他、第2代長官ラトリッジと第11代長官ヒューズの2名は陪席判事を引退した後に長官として再任された。〕。 合衆国最高裁判所は、州間の争いなどの限られた事件について第一審としての管轄権を有するが(合衆国憲法3条2節2項)、そのような事件はまれであり、ほとんどの事件は連邦下級裁判所または州最高裁判所からの裁量上訴事件である。合衆国最高裁判所は、連邦法や州法、連邦や州の行政府の行為が合衆国憲法に反するか否かを判断する権限(違憲審査権)を有することが判例上確立されており〔ただし、合衆国最高裁判所の違憲審査権は法律では明文化されていない。〕、合衆国最高裁判所によって違憲と判断された法令等は無効となる。 最高裁長官は慣例として、合衆国憲法2条1節8項に定められた大統領の就任宣誓を執り行う。 合衆国最高裁判所は、首都ワシントンD.C.北東地区の最高裁判所ビルにある。最高裁判所ビルは、ギリシアのパルテノン神殿をモチーフとして建てられ、その両脇には川村吾蔵とジェームス・アール・フレーザーの共作による「ジャスティス(正義一対像)」がある(なお川村は合衆国の市民権を持たなかったため、作品にその名は刻まれていない)。 2016年2月13日現在、スカリア判事の死亡のため空席がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「合衆国最高裁判所」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Supreme Court of the United States 」があります。 スポンサード リンク
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