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国立公文書記録管理局(こくりつこうぶんしょきろくかんりきょく、National Archives and Records Administration, NARA)は、アメリカ合衆国政府の書類と歴史的価値のある資料を保存する公文書館。米国連邦政府下の独立機関である。NARAには米議会の決議書、大統領の布告や行政命令、連邦行政規則集などを発行する義務がある。近年増えてきた一般市民の資料閲覧の監督、複写や現像などの複製サービスも行っている。また学者達が研究しやすいよう取り計らうのも役割の一つである〔2010年に[開かれた政府計画]を開始して以来、数多くの情報をデジタル化してWikipediaにアップロードし、収蔵資料を広く公開してきた。2014年7月に発表された同計画によると、デジタル化された資料をWikimedia Commonsにアップロードする作業は管理局の中核事業となる。 :TechCrunch 米公文書記録局、全データをWikimedia Commonsにアップロード 2014.07.01〕。 保管所自体は全国に33箇所置かれており、本館と運営部門はワシントンD.C.にある。 == 歴史 == 元来、米国政府の省庁や機関はそれぞれ各自で資料を保管することになっていたが、紛失や破損がたびたびあった。米議会は連邦政府の記録・保存を中央に集めて一本化するため、1934年に国立公文書施設を創立し、その長官を合衆国アーキビスト (米公文書最高責任者 英:Archivist of the United States) に任命した。長官は政府各機関からNARAへ移管命令が出せる権限を持つ。その後1949年に共通役務庁に組み込まれたが、1985年に現在の独立機関 (NARA) となった。2009年現在の長官は10代目のエイドリアン・トマス (Adrienne Thomas) 。 連邦政府が作成したものは著作権の保護を受けないことになっているため、NARAに保管される資料は、そのほとんどがパブリック・ドメインに属する。しかし一部の資料は政府以外の場所からNARAに移されたものであり、著作権や寄贈側との契約に守られている。〔Copyright, Restrictions, and Permissions Notice (英文) 〕 NARAは機密文書を保管し、NARAに属する情報安全保障監督局は米国政府の機密区分システムの方針決定と監視を担当している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アメリカ国立公文書記録管理局」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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