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アメリカ大陸史(アメリカたいりくし)では、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、さらには中央アメリカとカリブ海諸国の歴史を集合的に扱う。その歴史は氷河期の最盛期にアジアからこれら地域に移動してきた人々〔ベーリング海峡も氷河のため陸橋となり、アジア東北部とアラスカの間で、極地性の動物群が盛んに移動していた。それに混じって人類もアメリカ大陸へ進出してきた。彼らはプロト・モンゴロイドであった。〕に始まっている。これら人々の集団は一般に、10世紀と15世紀にヨーロッパ人が来るまで「旧世界」〔アメリゴ・ヴェスプッチが1503年に『新世界』という小冊子を刊行した。増田義郎「先スペイン期の南アメリカ」34ページ(増田義郎編『新版世界各国史26 ラテン・アメリカⅡ 南アメリカ』山川出版社 2000年)〕からは隔絶されていたと考えられている。 今日のアメリカ大陸先住民の先祖は、北アメリカ大陸に渡ってきた狩猟採集民のパレオ・インディアンである。最も受け入れられている学説に拠れば、彼等はベーリング海峡の冷たい大洋水で陸地が覆われていたベーリング地峡、すなわちベーリンギアを経由してアメリカ大陸に渡ってきたこととなっている。細石器時代の人々はマンモス、古代のバイソンおよびカリブーのような今は絶滅した巨型動物類を追っていたので、大物狩猟者とも言われている。太平洋北部海岸の氷床を伝って北アメリカ大陸に向かった人々もいる可能性がある。 初期移住者によってもたらされた文化の名残が変転して、後に北アメリカ大陸のイロコイ族や南アメリカ大陸のピラハ族のような文化を生んだ。これらの文化は後に文明に発展した。後の時代にこれらの文化は多くの場合、旧世界の文化よりも拡がっていた。発達したあるいは文明化されたと考えられる文化には、カホキア、サポテカ、トルテカ、オルメカ、マヤ、アステカ、(プレペチャ)、チムーおよびインカの各文明がある。 == 前史 == === 南北アメリカ大陸への移動 === 約300万年前に鮮新世に新北区(北米)と新熱帯区(南米)の間にアメリカ大陸間大交差がおきた。 アメリカ大陸に最初に入った人々集団の到着時期については多くの議論が行われてきた。一般に最初の移動者はベーリング陸橋を渡って北アメリカ大陸に到着したアジア・ノマド(遊牧民)と考えられている。20世紀の大半で科学者達はアメリカ大陸における最初の文化がクローヴィス文化であると考え、その遺跡は13,500年前のものとされていた。 最近の考古学調査による発見によって、この移動には多くの波があり、そのうちの幾つかは紀元前4万年に遡ると言われている。チリ南部のモンテベルデ遺跡での発見は、紀元前12.500年にはすでに南アメリカ大陸南部に人間が居たことを示している。その他パレオ・インディアンの初期人工物が北アメリカ大陸でも南アメリカ大陸でも見つかってきた。放射性炭素年代測定法に拠っても、クローヴィスの遺跡とされるものよりも前と識別された幾つかの考古学遺跡については結論が出ていない〔cyberwest 〕。 科学的証拠はアメリカ大陸先住民とシベリア東部の民族とを結びつけている。アメリカ大陸の現代先住民は北アジアの民族と、諸言語、血液型の分布、およびDNAのような分子データによって反映される遺伝情報で結びつけられている。学説ではエスキモーやその関連民族は別にもっと後の時代、おそらく西暦5世紀か6世紀頃に、シベリアからカナダに氷河を渡って到着していたとしている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アメリカ大陸史」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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