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本稿ではアメリカ軍の衛星通信について述べる。 == 概要 == アメリカ軍の衛星通信システムは、用途とこれに応じて使用する周波数によって、おおむね下記の3つの系統に分けられる。 # 高抗堪性衛星通信 (EHF-SATCOM) # 広帯域衛星通信(SHF-SATCOM) # 対移動局衛星通信 (UHF-SATCOM) 高抗堪性衛星通信は主としてEHF(ミリ波)を使用していることから、''EHF-SATCOM''と通称される。対妨害性・対傍受性に優れ、また将来的には高速通信が可能となる発展性を有するが、受信側設備が大掛かりになることから、主として国家戦略的階梯で使用される。 広帯域衛星通信は主としてSHF(センチメートル波)を使用していることから、''SHF-SATCOM''と通称される。対妨害性・対傍受性は、EHF-SATCOMには劣るがUHF-SATCOMよりは優れており、通信速度も速く、また、受信設備も、艦艇や小規模な基地に設置できる規模であることから、米軍の基幹的衛星通信網として、国家軍事指揮センター (National Military Command Center, NMCC)と統合軍司令部や任務群司令部間の通信に使用されている。 対移動局衛星通信は主としてUHF(極超短波)を使用していることから、''UHF-SATCOM''と通称される。対妨害性・対傍受性は低く、帯域も狭いが、受信設備を極めて小規模にできることから、任務群以下のレベルで使用される。また、特殊な精密誘導兵器のアップリンクにも使用されるようになっており、今後、運用の拡大が予測されている分野である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アメリカ軍の衛星通信」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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