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伊州区(いしゅう-く)は中華人民共和国新疆ウイグル自治区クムル市に位置する市轄区であり、ウイグル語での呼称はアラトゥルクである。2016年1月までは県級市のクムル市であった。ハミ(哈密)の名前でも知られる。天山南路と天山北路の合流点に位置し、ハミウリの産地として著名である。また、区にはクムル市政府が置かれている。 == 語源 == クムルの語源については諸説ある。 * 古ウイグル語で「大きな門」〔地球の歩き方編集室著作編集『西安・敦煌・ウルムチ シルクロードと中国西北部』、242頁〕 * 「遠くを眺め渡せる土の盛り上がり」〔「ハミ」『世界の地名・その由来 アジア篇』、265-266頁〕 * モンゴル語でクムル北西にある「哈木爾達山」〔 * テュルク語で「砂」〔蟻川明男『世界地名語源辞典』三訂版(古今書院, 2003年3月)、302頁〕 現地名のKumalがウイグル語のQumul、モンゴル語のHamil、Khamilに転訛した〔。ハミ(哈密)は、モンゴル語のハミル(Hamil、Khamil)を漢訳した「哈密力」を略した言葉であり〔松田「ハミ」『アジア歴史事典』7巻、407頁〕、中国でハミ(哈密)の呼称が使われるようになったのは、明の永楽帝の時代からである〔『シルクロード事典』、247頁〕。明より前の時代の中国では、クムルは伊吾、伊吾盧と呼ばれた。市轄区の区名である「伊州」もこれに由来している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「伊州区」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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